2015年12月25日金曜日

アイカツ!4期総括

 4期が始まってそろそろ3ヶ月目くらいですか。3期からこっちスポ根バトルアニメから日常系アニメへと路線が変わり、あれだけ熱狂していたのに番組は放熱をつづけ、今ではすっかり冷えきってしまいました。アバンの「私のアツいアイドル活動…」を聞くと、2期までの熱がくすぶる胸の中はただただ悲しみばかりです。

 こう否定的なことを書くと今の路線でも楽しんでる人はムっとするでしょうが、スポ根バトルアニメであるアイカツ!を愛していたぼくにはどうにも納得できないのです。あかりちゃんが嫌いだとか、悪いなんて思ってはいません。彼女の魅力がイマイチぱっとしないのは、製作者側の表現のせいだろうし。ただ、ひなきの愛らしさを加算しても、毎週楽しみな気持ちが湧き上がってこなくなってしまいました…。

 さて。4期についてですが、かねてから懸念していたとおり、あかりちゃんはそもそも影が薄かったのに、新キャラののリサが加わったせいでキャラを掘り下げる機会が減った上にご当地アイドルにもフォーカスすることによって「主人公ダレ?」状態。終わったけどツアーと言いながら頻繁にスターライトにいたせいで各地めぐってた感のなさ。など、コロコロ変わる場所や人数のおおさでメインターゲットの女児は混乱してる気がします。ょぅι゛ょ先輩たちはこの情報量を処理し切れるのでしょうか? そしておじさん達にはこの内容が訴求してるんでしょうか? 概ねぼくの予想どおりに熱が薄まった気がしています。

 今回総括としましたが、このあとどうなるのかがわかっているので、4期を振り返りながら5期に期待しようという趣旨です。

 このあとはお正月をやって、あかりちゃんがスターライトクイーンになって、オフタイムやって、新入生入ってきて、ちょこっと各ユニットの話があって、アイカツ8組んで、最後はあかりちゃんがいちごちゃんや美月さんに比肩するトップアイドルであることを確認して次世代に引き継いで終了。まぁすでに劇中では強キャラ臭を醸し、説教的なセリフ言ったりしてるし、現時点であかりちゃんの周囲ははっきりトップアイドルと言ってますから、期待できるのはこのあとは新入生くらいですかねー。アツい娘が入ってきてまたバトルステージがメイン展開になったりしたらいいんだけど…ってもうないですよね、それは。

 あかりちゃんがスターライトクイーンになる、の根拠はユニットカップです。以前のG+のポストを引用します。

アイカツ! # 138 素顔の輝き☆ 

 なるほど。これが3期アイカツ!ってことか…。やはりこれまで徹底的に戦わずにやってきたってことは、端からあかりちゃんたちはバトルで成長するアイドルではなかった、と。製作者側はいちご世代とは違う表現をしたかったのね。

 織姫が楽屋ポイントを採用したことで、実力(ステージ)以外のアイドルの素の部分での評価も取り入れられる。だから多少力で劣っても勝負になる、か。なるほど考えたなw

 いままでずっと日常系やってきたのもそういうことね。少女たちがゆったり流れる時間の中仲良くなって絆を深めつつ成長してゆく、それが3期のコンセプトだったんだ。つまり最初から3期にはぼくが望むアイカツ!は存在してなかったんだww っつーかもっと早く気づけよww

 果たしてあかりちゃんはスターライトクイーンになるのだろう。筋が読めてもいいよ。そこに行き着く過程に納得がいけば。ただ、今回の話はぼくが納得しないであろう展開の担保となった。この方向性で3期終了時にはあかりちゃんがいちごちゃんと肩を並べるアイドルになるのか~。絶対忌避したい最悪のシナリオだったな。これからはギャグアニメとして視聴させてもらって、4期に期待しながら流し観すっか☆
(引用ここまで)

 今アイカツ!って視聴率やグッズの売上どうなんですかね? このままで行く感じだったら4期で終わりでもいいくらいの気分です。正直お話にはぼくが求める展開はまったく期待できないので、曲とブラッシュアップがつづくライブシーンしか楽しめないんですよね…。はぁ。悲しい…。不満垂れ流すんなら観んなよって思いますよね。もうなんか色眼鏡で見てるとこあるからどこ観ても批判的になってるのかも…。実況民みたいにポジティブになれたらいいんだけど…(´;ω;`)ブワッ
ライブはすげーよかったです。ただ、美月さんが「楽しかった!」とか言っちゃうのが…すっかり丸くなってしまって…。
※筆者注:補足します。ちょっとわかりづらいですが、この文章は2015年の12月末、# 165 ルミナス☆クリスマスの放映少しあとくらいに書いています。当時はまだ4期が1クールで終わるという情報は一切出ていません。 # 165 話を観て猛烈に悲しくなって書き上げた文章です。そしてエントリ中の引用した文章部分は # 138 のユニットカップを観た当初、2015年の6月下旬に書いたものです。アイカツ!が終わるとは夢にも思ってなかったものの、展開にはだいぶ絶望していて、ざっくりと後の流れを予言して重要部は的中させていますね(^_^;)。




2015年12月19日土曜日

第17話 ドッキドキ!!スペシャルライブPART2

大好きな17話!
★あらすじ

 MIZUKI KANZAKI Premium Shiny Stage 開催当日。スターライズスタジアムは5万人の観客でごった返す。この日を待ちわびたファンが集まり、物販やイベントも行われていて賑やか。そんな中、母 りんごと、弟 らいちもいちごちゃんの招待でやってきた。会場そばでポスターを見つけたらいちは、ちいさく写っているいちごちゃんを発見し、カメラに収める。その様子を穏やかな笑顔で見つめるりんごさんは感慨深げにつぶやく「久しぶりねぇ、ここも。」そこに黒塗りの車がやってきた。織姫学園長を乗せている。ゆっくり通りすぎる時、りんごさんと学園長の視線が交錯する。因縁有りげなふたりの表情。
意味ありげなシーン。

互いに厳しい表情に見える。
控室では、いちごちゃんがお弁当にも手を付けず曲を聞きながらダンスのイメトレ。あおいちゃんに不意に肩を叩かれてびっくりするが、何度ノックしても気づかないほど集中していたのだ。あおいちゃん、蘭ちゃん、おとめちゃん、そしてジョニー先生まで応援に駆けつけてきてくれている。しかし、アピールが3回出せないいちごちゃんは不安そう。今日行われたリハーサルでも2回しか出せず、スタッフは2回の構成を提案したが、美月さんが譲らず、3回構成で行われるのだ。失敗の可能性ももちろんあるが、それだけ美月さんはステージに本気なのだ。そんな様子を見たおとめちゃん「ハラハラドキドキだけじゃもったいないのです! こんなにもラブでいっぱいのステージに立てるのですよ? ワクワクドキドキしちゃいましょう!」その言葉を受け、みんなから失敗を恐れるよりも、がんばりすぎてやらかす方がいちごらしい、と言われ、笑顔になるいちごちゃん。もうやるしかない!!

おとめちゃんの一言で雰囲気変わった!
そしてステージの開幕! 冒頭からアイカツシステムフル稼働の中、美月さんが現れる。一瞬にして会場はボルテージマックス!! 

 ステージは進み、スタッフから出番を促されるいちごちゃん。フィッティングルームまでの歩みのなか、ついこの間まで客席から声を送っていた自分が、今日このステージに立つことに夢のような感慨を感じている。舞台から下がってきた美月さん。酸素吸入し、水を煽る様子をみて、「がんばらないと…美月ちゃんに私のフォローなんかさせちゃダメだ!」気合が入る。厳しい顔でいちごちゃんを一瞥した美月さん「星宮?」圧倒的なアイドルオーラを発散しながら言う「輝く準備はできてる?」「はい!!」力強く応えるいちごちゃん。さあ、ステージへ!!

 そばでそのやり取りを見ている織姫学園長。「壁を越えるのは星宮か、それとも…」なにか思惑有りげな様子。

 ステージ登壇。いちごちゃんはまだ世間での認知度が低く、ふたりの登場に戸惑う観客もおおい。そこでまずは自己紹介。美月さんから促される。MCで軽く観客に受けたところで、「アイドル活動!」冒頭からスペシャルアピールを駆使する美月さん。負けじと食いつくいちごちゃん。なんと本番で3回ともアピールを成功させる!! 会場は最高潮! 

 続けざま、「Signalize!」が始まる! この曲でも軽々とスペシャルアピールを展開する美月さん。いちごちゃんも華麗にキメる! しかし、ジョニー先生は心配そうに見ている。学園長「飛ばし過ぎ」。曲中、膝の力が抜け 足がもたつくいちごちゃん。
スペシャルアピールで消耗しきったいちごちゃん。

連続アピールで激しく体力を消耗しているのだ。様子に気づいた美月さん。いちごちゃんをフォローするようにさらにアピールを続ける! なんと曲中4度のスペシャルアピール!! 同じ舞台でそれを目の当たりにするいちごちゃん「すごい。美月ちゃんはほんとにすごい! このステージは美月ちゃんの伝説になる。だから最後までやり切るんだ!」思いの乗った歌が会場に響く! オーラを纏い、発散し、華麗に歌い切る。

熱気が爆発する会場。「アンビリーバブル…」ジョニー先生も絶句するほどのパフォーマンス! キメのポーズから立ち上がったいちごちゃんは足元がふらつくが、美月さんが支えてくれる。「ごめんなさい、美月さん。私…」いちごちゃんの手を取り、高くかざす美月さん。客席から怒号にもにた歓声が響く! 

 蘭「スペシャルアピールのマックスは3回のはず。…だよな?」あおい「聞いたことがあるわ。レジェンドと呼ばれる伝説のアイドル。それは、スペシャルアピールの限界を超えた人たちだって…!」まさに、今、ステージに立っている美月さんは伝説になった。会場内の全員がその瞬間に立ち会っているのだ。らいちも呆然とステージを見ている。その横で、りんごさんは厳しい顔で視線を送っていた。その先には、いちごちゃんか、美月さんか…。

 バックヤードでもスタッフが興奮気味につぶやく「すごいな、大成功だ!!」ジョニー先生「こうなることを期待して、星宮を?」学園長は微笑みながら「まさか。」そう言いながらも「…またひとつ、壁を超えたわね、美月。」

 ステージ上で観客に手を振るふたり。「星宮。」美月さんがやさしく声をかける「ありがとう。」いちごちゃんもおおきな達成感を感じているようだ。

自ら「神崎美月の集大成」と言っていたステージ。大成功させ、レジェンドの域に!
伝説のステージを終えたいちごちゃんは、数日呆然と過ごしている。燃え尽きたかのように。あおいちゃんたちもさすがに心配そう。「あんなに落ち込んだいちご、初めて見た。」「実力の差を見せつけられて、よほど堪えたんだな。」

 中庭でもぼーっとしているいちごちゃん。清掃員の涼川さんがやってきて「そこ、掃除の邪魔なんだけど。」ため息で応えるいちごちゃん。「そういやおまえ、神崎美月とライブで共演したんだって? まだ駆け出しのくせにすげぇじゃん。」「うん、すごい。」「いや、自分で言うかよソレ。」「うん、美月ちゃん、やっぱりすごい!」「凄すぎて、どれだけすごいかわからないくらいすごい!!」「こんなんじゃ、全然足りないんです。美月ちゃんの凄さは!」「まだまだ足元にも及ばないけど、すっごく努力しても、追いつけないかもしれないけど…」「私も、あんな風になりたい!」「みんなに笑顔と夢を届けられるような、本っ当のアイドルに!」「あ! こうしてる間にも、美月ちゃんは前に進んでるんだ!」「よーし、アイ、カツ! アイ、カツ!」走り去る。落ち込んでいたわけじゃなくて、数日間かけてずっとライブを反芻していたのだ。そこで改めて思い知った美月さんの凄さ。がんばらなくては。届かないかもしれないけど、まずはとにかくがんばらないと! 後ろ姿を見送る涼川さん「…忙しいヤツ。」

 いちごちゃんが落ち込んでると思い込んでるあおいちゃんと蘭ちゃん。なんて声をかければいいかわからないけど、そのままにしておけない。相当心配している。「アイ、カツ! アイ、カツ!」そこへ元気ないちごちゃん猛然と登場! ふたりの手を取り、「あおい、蘭、一緒にがんばろうね!」掛け声とともに走り去る。逆に励まされてあっけに取られるふたり。

 「美月ちゃんみたいなトップアイドル目指して、がんばるぞーッ!!」身を持って実力差をまざまざと体感したいちごちゃん。はっきりと目標ができ、それを目指して改めてアイカツ!することを誓ったのでした。


最もまぢかで美月さんの凄さに触れたいちごちゃん。凄いとしか言いようが無い!

★感想

 最近4,5回観直したけど、何回観ても涙が出てくるw この話にはぼくの大好きな「アイカツ!」のほとんどすべてが詰まっている! あらすじでは好きなセリフをほとんど書き出しました。

 「ぼくの大好きなアイカツ!」とは、言うまでもないけど、華やかなステージで最高に輝くために毎日をひたむきに、全力でがんばる! 挫けそうになっても仲間と支えあって成長してゆく、そして、届くかわからないけど毎日を懸命にがんばればどんな結果になっても後悔など一切ない! ステージに立てばはっきりと勝ち負けが分かれる非常な世界。そこに居ながらも、日々を手抜きせずまっすぐに努力しながらポジティブに過ごす。これです!!! この非情な世界で少女たちが一ミリも手を抜かず、笑顔で全力を尽くしまっすぐがんばる様を誰もが愛したのだと思います。なんと美しい世界なんでしょう! この美しいアイカツ!がもう観られないのかと思うと胸に穴が空いたような悲しい気持ちになります…。なんでこのスポ根バトルアニメ路線変えちゃったんだ…。

アイカツ!1期、2期は間違いなくアニメ史に残る名作ッ!!!!
木村監督は「いちごちゃんは最初からなんでもできたから成長を描きづらかった」っておっしゃるんですけど、ご自身がアニメ史にふたつとない、どんな賛辞を重ねても足りない飛び切りの少女の成長譚を作っていたのをご存じないのでしょうか? そしてあかりちゃんたちの表現によってそのすばらしいアニメを台無しにした自覚はあるのでしょうか? 切実に悲しいです。



★その他データ

 脚本:大知慶一郎 絵コンテ:長崎健司 演出:牧野吉高 作画監督:石川智美・伊藤裕次・蒲田均
 挿入歌:「アイドル活動」(わか・りすこ)「Signalize!」(わか・りすこ)
 アイカツ!格言:失敗を恐れるな!

2015年12月13日日曜日

第16話 ドッキドキ!!スペシャルライブPART1

★あらすじ


 前回美月さんから一緒に組んでステージに出る、と言われてからいちごちゃんは放心状態。まわりは相当プレッシャーを感じているだろうと気づかいモード。ところが、いちごちゃんは「夢みたい」だと楽しみなご様子。応援してくれるあおいちゃんと蘭ちゃんと手を取り合うのでした。

新人ながら美月さんと組んでライブ! プレッシャーどころかやっぱりポジティブ!
翌日。ライブの打ち合わせの会議室を訪れると、見たことのない大人数がひしめき合ってる。大勢の視線を浴びて息を呑むいちごちゃん。その様子に気づいて歩み寄る美月さん。「星宮!」呼ばれてハッとするいちごちゃん。美月さん、なにか厳しい雰囲気で見つめている。思わずおずおずと声を出す。「あのぅ…。」 「挨拶はどうしたの?」咎めるように言う。再びハッとしてしっかりと挨拶。スタッフさんたちから好意的な返事が返ってくる。

 打ち合わせ開始。なんと5万人もの観客のステージだが、たったの2秒でチケット完売! 美月さんは実力、人気ともに圧倒的なトップアイドル!! さらに、打ち合わせでも大勢の大人のスタッフに囲まれながらも自分の意見を忌憚なく話すなど、改めて美月さんの凄さを認識するいちごちゃん。

 長い打ち合わせが終わり、ぐったりするいちごちゃんに、やっぱり厳しい口調で移動を促す美月さん。体育館への道すがら、今までいちごちゃんと呼んでいた美月さんが星宮と呼ぶようになったのが引っかかっている様子。

 中庭で話していたあおいちゃん、蘭ちゃん、おとめちゃん。美月さんの後を早足でついていくいちごちゃんに気づいた3人は声をかけるも深刻そうに歩くいちごちゃんは気づかず行ってしまう。ただならぬ雰囲気を感じたところに、美月さんの専属マネージャーの月影さんがやってきて言う。「始まるのよ、地獄の特訓が!」

 体育館でトランポリンを飛ぶ美月さん。スペシャルアピールの練習だ。いちごちゃんも練習するものの、ちょっと要領を得ない様子。それを見て美月さんがスペシャルアピールについて語る。アピールには種類があって、難易度順にドレスアピール、タイプスペシャルアピール、ブランドスペシャルアピール、そして、プレミアムスペシャルアピール。 いちごちゃんは入学試験のライブステージで楽しい感情が弾けてタイプスペシャルアピールを出したが、それはマグレだと断じる美月さん。これらのアピールを自在に出せることがプロのアイドルだという。そして美月さんは、スペシャルアピールを3回出せるのだ! それが日本一のアイドルの証明!! 

安定したジャンプの美月さん。スペアピを3回出す脚力!
とはいえいちごちゃんはこの前アイドルデビューした新人。あまりのプレッシャーに弱気になるが、そこで厳しい一言が。新人だと言えば大目に見てくれるかも知れないが、それでいいのか、と。ステージの楽しさを知っているいちごちゃんは次の段階に入るべきなのだと。

 夜。一人体育館でアピール練習を繰り返すいちごちゃん。月影さんから連絡を受け、あおいちゃんが迎えに来てくれた。ごはんも食べずに特訓をしていたいちごちゃんは、思い出したようにお腹が鳴るのでした。さっそく食堂で大盛りオムライスをほうばるいちごちゃん。蘭ちゃんやあおいちゃんは追い込み過ぎだと心配しているが、新人だからと大目に見てもらうようではダメだと感じているのだ。でも、どうすれば…。悩む様子のいちごちゃんに、蘭ちゃんは美月さんのホームページを見せる。そこにはたくさんのファンからの書き込みがあり、どれも今度のライブへの期待が綴られていた。ファンにとってライブは美月さんと時間を共有できる大切な場。そこで「新人だから」の言い訳はとおらない。それに気づいたいちごちゃんは、ライブまでにアピール3回できるようにと気合を入れる。

食べ物の前では本当に幸せそうないちごちゃんw
特訓を重ねて臨んだリハーサル。翌日はライブ当日! いちごちゃんのがんばりを美月さんも認めてくれている。リハーサル前に、美月さんにいちごちゃんから星宮へと呼び方がかわった理由を聞く。「その方が同じステージに立つ者同士にふさわしいわ。あなたとは本気で向き合いたいから。」同じ舞台に立つ仲間で、同士だと認めてくれている証拠なのだ! いちごちゃんの顔が輝く!

ライブの曲はふたりの「アイドル活動!」美月さんは3回のスペシャルアピールを出すものの、いちごちゃんは最後のアピールにあわせるのが精一杯だった。ステージ後、トボトボと歩くいちごちゃんにスタッフはよかったと言ってくれたものの、美月さんの3度のアピールが圧巻だったと盛り上がる。会場から出てきたところで、美月さんに出会う。いつもと違う感じのいちごちゃんに美月さんが声を掛けるが、いちごちゃんからは言い出しづらい。「星宮、遠慮は無しって言ったよね?」その言葉に零れそうになる涙をこらえて言う。「悔しいんです!!」一回しかアピールを出せなかった自分がもどかしい。「きっと明日は3回出せる。ひとつの大切な事を学んだもの。」そう声をかけられるが、釈然としない。「できなくて悔しいと思う気持ち。それがあれば前に進める。そう。これでいいと思えばそれで終わり。でもアイドルは常に前に進まなければ」その言葉を聞いて、思わず美月さんの手を取るいちごちゃん。やっぱり美月さんはすごい!! 改めてそう思ったいちごちゃんは再びポジティブに明日までに3回出せるように特訓すると宣言! その笑顔を見て美月さんはふと、学園長の言った言葉を思い出していた。「かすかにだけど可能性を感じるの。人を惹きつける、天性の…スター!」
出来ない自分に悔しくて涙をこらえる。
★感想


 初めての前後回。今後のアイカツ!を占う非常に大事な前後編の、まずは前編。美月さんはいちごちゃんに対して一見冷たく見える態度のようだけど、同じステージに立つもの同士という目線に切り替えていただけだった。最後のシーンでは、いちごちゃんの様子をみて気遣っているのがわかる。

 やっぱり美月さんとしては、スターの可能性を感じた学園長に命ぜられたままいちごちゃんと組むのではなく、しっかり実力を見極め、さらにいちごちゃんのポテンシャルを引き出そうとしていたような気がする。だからこそ、いちごちゃんをあえて星宮と呼び、同じ土俵でぶつかり合ってみようとしたのではないかと。ただ、あまりにも早過ぎるから、一方的に潰してしまうんじゃないかという懸念も感じてはいたと思うけど。

 いちごちゃんとしては、しっかり才能はあるのに、圧倒的な差を埋めるため奮闘するも、なかなか簡単には届かなくて自分がもどかしく感じているけど、キャリアを考えるとものすごいムチャぶりされている。逆にそれだけ期待されているともとれるけど。前日リハが終わり、本番までもう一日だけだけど、アピール3回成功させるというポジティブさは非常にいちごちゃんのキャラクターが良くでている。


 ★その他データ

脚本:山田由香 絵コンテ:山崎たかし 演出:小野田雄亮 作画監督:ふくだのりゆき・熊田明子
作画監督補佐:吉岡美帆・徳倉栄一・野口寛明

アイカツ!格言:アピールはステージの華

気になるセリフ:スタッフ男性「いいねいいね!」 スタッフ男性「イケてるイケてる」脚本の山田さんがあえて強調するように仕込んだんだろうけど、声優さんがいい仕事してやたらと耳に残ったww
          蘭ちゃん「まず、オムライス食べな。」

挿入歌:「アイドル活動!」(わか・りすこ)
後世まで語り継がれる伝説のセリフいただきました!