2015年11月28日土曜日

第15話 クスノキの恋

★あらすじ

 学園のホームルームでジョニー先生からスペシャルオーディションの発表が! 今度のスペシャルオーディションに合格すると「容姿の心得」がもらえる! いちご、あおい、蘭、おとめの4人で組んでのオーディション。目標のため、全員でレッスンに臨む! が、厳しいダンスの先生に強烈なダメ出しをくらって呆然とするみんな。

気を取り直して食堂で作戦会議を兼ねたランチ。いちごちゃんはあいかわらずカロリー高そうなとんかつ! あおいちゃんにカロリー計算してもらってるらしいけど…。話してるうちにいつの間にかスイーツをランチにしていたおとめちゃんがいなくなっていてほころぶチームワーク。

校庭で花を見つめてらぶゆ~パワーを充填しているところを見つかり再び作戦会議。オーディションを受けるにあたって、おとめの好きなブランド、「ハッピーレインボー」のプレミアムドレスを手に入れるべきだと意見が一致する。そこでジョニー先生にハッピーレインボーのデザイナー、マコトに会わせてもらうようお願いするのだが、なんだか頼りない。しかもオーディションは明日! 万一プレミアムドレスが手に入らなかったらみんなふつうのカードでオーディションを受けると決め、全力のパフォーマンスを出すためさらにレッスンに精を出すのだった。

翌日、やっぱりジョニー先生はマコトと連絡は取れなかったものの、学園長が約束を取り付けてくれた! しかし、オーディション直前の16時と時間的にギリギリ! それでも、プレミアムドレスを得られるなら、と会いに行くことに。

 アイカツフォンの地図を頼りに迷いながらマコトの元に向かう道すがら、品のあるオシャレなおばあさんに出会うおとめちゃん。らぶゆ~過ぎて思わず飛びつく!w 

おばあちゃん扱いされて憮然とするも、困っていたようで、この辺にあるはずの大きなクスノキの場所を知らないかと尋ねられる。時間に厳しいと聞いているマコトと会うには遅刻はできないが、いくよおばあさんの初恋に関わるクスノキと聞いて力になってあげたいおとめちゃんは、ドレスもラブも手に入れるため協力をすることに! さっそくみんなを呼び出してクスノキ捜索! ところがいくよさんの記憶が曖昧で、おばあさんをおぶさりながらさんざん歩くも、みつからず…。何度も往復したすえ、近くにあるようだが場所が特定できず。それならと聞き込みを始めあちこち歩いていると、いくよさんを背負ったおとめちゃんにオネエな兄さんがぶつかる。なにやら急いでいるようだが、クスノキの場所を聞き出しついに発見!

そのクスノキは見つかったものの、数年前の台風で折れてしまったため切り株を残すのみの状態になっていた。それでも、いくよさんは切り株に寄り添い、愛おしそうに触れる。50年前の恋は、いくよさんが手紙を渡して想い人に告白するも、断られてあえなく弾けた思い出。結婚して、子育てをし、旦那さんが亡くなって、ふと思い出した感情。それに突き動かされて迷いながらやってきたのだという。気持ちの整理がついたいくよさんは、急いでいるにもかかわらず付き合ってくれたおとめちゃんに想い人からもらった思い出のリングを手渡して立ち去る。…気が付くと、約束の時間! 猛ダッシュでマコトの元へ!

会ってびっくり、ハッピーレインボーのトップデザイナーのマコトとは、いくよさんをおぶっていた時にぶつかったオネエだった! 

走ったものの時間に間に合わず、命を削って創作に充てている時間を無駄にされたことに怒っている。当然ドレスも渡さないと宣言。自分のせいで遅刻をしてしまったとおとめちゃんはうなだれるも潔く諦める。そしてチームとしてはプレミアムなしのドレスで統一すると決定。レアじゃなくても、今回の件で4人の結束は固まったはず! リングを取り出し、コレががんばりのごほうびと見つめるおとめちゃん。それを目にしたマコトの表情が変わる! 「なんであなたがパパのペンダント(リング)をもっているの?!」引き出しを開け確認すると、そこにはリングが。ペアだったのだ!

 マコトの父は昔綺麗な女性から告白を受けるも、家の事情でどうしても叶わず、断っていた。が、思いがあったのだろう。ペアリングを作って片方を記念にと想い人に渡していたのだ。それがいくよさんだったのだ。ふたつのリングを合わせるとハートが形づくられた。50年後しの想いが巡りあわせた奇跡にマコトは思わず声を上げる。おとめちゃんはリングをマコトに差し出す。マコトはおとめちゃんの手を取り「ラブこそすべて!」おとめ「ラブはパワー!」ふたり「ラブは永遠なのです!!」

完璧にわかりあったふたり! マコトはおとめにプレミアムドレス、「トロピカルバスケットコーデ」のセットを手渡すのだった。

 4人でのステージは成功裏に終わり「容姿の心得」をゲット! 心得の条文を読み上げるいちごちゃん。すると背後から声が。振り向くとそこには美月さん! 「あなたは私と組むの」

 美月さんとユニット??! あまりに突然な申し出に驚いたいちごちゃんの絶叫が夜空に吸い込まれていくのであった…。


★感想

 オーディションがたくさん与えられて、ステージのために常にレッスン! がんばるみんなをつい応援してしまう。そんなアニメですね。やはり1期は至高。しかしダンスの先生厳しすぎw!! 一生懸命なみんなにゾンビの盆踊りとか、難しいこと振って飾りじゃないなら頭使って考えろとかw 
 
今回はおとめちゃんの当番回で、キャラに沿ったマイペースっぷりを描写しつつ、度重なる困難もポジティブに受け入れ、まっすぐに自分よりも人やらぶゆ~のためがんばる姿が光っていた。プレミアムドレスを手に入れる時はけっこう時間に追われる描写がおおいですよねw 50年ごしの恋のサイドストーリーは強引ではあるけどすごく話に効いていました。そこにあったはずのものを求めて行ってみたら形が変わっていて、それでも思いは心の中に。そんな思いが重なって起きた奇跡。そして、最後の引きは美月さんが現れ、いちごちゃんに今までになかった試練が訪れる! 次回も楽しみです!!


★その他データ

 脚本:大野木寛 絵コンテ:矢野雄一郎 演出:小山田桂子 作画監督:西真由子・田中彩・鈴木春香

 挿入歌:「Trap of Love」(すなお・わか・ふうり)

 アイカツ!格言:アイドルは時間も命










2015年11月22日日曜日

アイカツ!SPECIAL LIVE 2015 Lovely Party!!

 
中野サンプラザ。中野駅から。
 正直アニメアイカツ!の3,4期、あかりGeneration に関してはスポンサー及び制作を呼び出して1ヶ月くらいに渡る説教マラソンを執り行いたいくらい憤っているのですが、それはあかりちゃんが悪いわけでも、ましてやAIKATSU☆STARS! が悪いわけでもないのです。と、いうわけですっかりアニメに関しては交尾中の犬に冷水をぶっかけたくらい熱がダダ下がりの中、中野サンプラザでのAIKATSU☆STARS!初のワンマンライブ、「アイカツ!SPECIAL LIVE 2015 Lovely Party!!(夜回)」に行ってまいりました! Twitterのガチ勢のアイコンたちは、当たり前のように昼夜ともに参戦してる方もおおくて唖然としましたが…w(ファミリー回とかどうやって逝くんや)
会場脇にはアイカツ!ワゴンが! 野良アイカツ!ワゴンも!

 前回(と言っていいのかわかりませんが)のSHINING STAR* Tour のNHKホールは3階席でステージはシルエットがぼんやり見えてるくらいだったのですが、今回は1階席のけっこうステージ近くの席が取れて、期待感でドキワクでした! 実際STARS! のみなさんの表情もはっきり見れるくらいの距離でまさに「ライブは一体感」を感じられました! 

会場には魂ネイションのソレイユのアクションフィギュアとラバーストラップの展示も!
 ステージは怒涛の30曲! 3期からの曲を網羅しつつ、アイカツ!劇中ですら未発表の初披露曲も! 一発目は「Let's アイカツ!」!!アタマから総立ちでサイリウムずっとぶん回しでした! 鍛えてるだけあってこれを書いてる翌日の今日も筋肉痛とか全然平気!! ほとんどの曲をフルでやってくれたのもうれしい!! アイカツ!らしいかわいく、時にセクシーなフリもまぢかに見られて満足!! 「魅惑のパーティー」のるかもなのお互いをマリオネットにして操る感じのフリは楽曲の妖しさを際立たせていて特に印象的でした。ただ、音響のせいかちょっと歌詞が聞き取りづらかったりたまにしたような…。3時間半近くに及んだステージでしたが、終盤になるにつれ会場は盛り上がり、疲れも跳ね除け興奮の坩堝! おじさん共が声を枯らせて絶叫するのでしたw! アンコールのアイカツ!コールと、終了後の野太い「おつかー!」はアイカツ!ライブの定番ですねww

 終盤のMC、みなさんの涙も印象的でした。歌への思いやスタッフさんへの感謝、アイカツ!に関して。そしてぼくたちファンへのメッセージ。一人ひとり、角度は違っていてもまっすぐな思いが伝わってきました。みんな泣いてるんだもん。グッときました。

 やっぱライブはいいですね! こりゃ東京ドーム3days も行かなきゃです(STAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!の共演だし!)!! 

 「ステージでまた会おう」!!
物販開始の14時に乗り込み今回は目当てのタオル、Tシャツ、パーカーすべてゲット!

2015年11月15日日曜日

第14話 イケない刑事♥

★あらすじ


 朝 人気ドラマ「イケない刑事」の決めゼリフをマネするいちごちゃんとあおいちゃん。友だちにはけっこう好評のようだ。みんな盛り上がってる。そんな和やかな雰囲気を尻目に、「つまらない…ただの、モノマネね。」と冷ややかに見つめる黒髪の少女。

ホームルームで、学園長から「イケない刑事」追加キャストのオーディションの話が。俄然盛り上がり、当然受ける流れ! 今「イケ刑事」の主役でコンビを組んでいるアキとサキのふたりは、スターライト学園の卒業生。先輩と共演という形もやる気になっているようだ。
 
 食堂では当然オーディションの話で盛り上がる。おとめちゃんも蘭ちゃんもオーディションに参加するようだ。食事もそこそこに「イケ刑事」の話題で盛り上がる! そこを横切る長い鮮やかな黒髪の少女が一言。「モノマネには負けない」と言って歩き去る。少女の名は「神谷 しおん」。子役の時から存在感のある演技で「7つの顔を持つ女優」と呼ばれている。同じく芸歴の長い蘭ちゃんは挨拶くらいはする仲のようだ。あおいちゃんたちにああいう風に声を掛けるということは、当然しおんちゃんもオーディションに参加するのだろう。真剣に臨むがゆえに出た言葉なのだ。

夜。寮の部屋で「イケ刑事」を観るいちごちゃんとあおいちゃん。観ているときは純粋なファンの顔。ふと、昼のことを思い出すあおいちゃん。しおんちゃんの言ったことが気になっているのだ。

一方、寮の別の部屋で逮捕術の本を見ながら犯人を想定して逮捕のアクションを練習するしおんちゃん。納得するまでひたすらイメトレをしながらアクションの反復をするのだった。

翌朝。ホームルームでオーディションの詳細発表。今回の追加キャストの2役、ひとりはボーイッシュで身体能力の高い役で、もうひとりはプロファイリングで犯人に迫る知的な役。そして、今回はアドリブの演技が要求されるらしい!

 中庭でいちあお蘭の3人で作戦会議。あお蘭は知的キャラで受けるらしい。答が出せず悩むいちごちゃん。蘭ちゃんにいちごに知的キャラは合わないと言われ、ボーイッシュキャラの方で出ることに。決まったら即行動! 走りこみに行くいちごちゃん。その姿を見送る蘭ちゃんがポツリと「いちごはいちごなんだよな…。何やっても。」同意するあおいちゃん。

あお蘭は歩きながらさらに作戦会議。アドリブの演技について。あおいちゃん、アドリブが不安だというと、蘭ちゃんもアドリブは苦手だと答える。なんでもできそうな蘭ちゃんに苦手があるのに驚くあおいちゃん。「見せないだけ…弱いとこ。しおんも、そうじゃないかな。」神妙な顔で聞き入るあおいちゃんなのであった。

 翌朝。食堂に現れたしおんちゃんはみんなの視線を釘づけ。トレードマークだった長い黒髪をばっさりショートにしていた! ボーイッシュな役に合わせた彼女の覚悟が伺える。そこまでのプロ意識が自分にはあるのだろうか? 圧倒されるあおいちゃん。

 部屋に帰って「イケ刑事」を真剣に観るあおいちゃん。でも、観るほどにマネになって、自分の演技に迷っているのだ。そんなあおいちゃんの手を取り、走り込みに誘ういちごちゃん。

 かなりの距離走りこんだようで、ふたりとも息が上がっている。でもあおいちゃんにはいい気分転換になったようだ。すっきりとした顔になっている。そこに学園長が歩いてきて、ふたりに注意をする。もう消灯時間なのだ。「モノマネには負けない」と言われて自分の演技に迷ってしまったことを話す。しおんちゃんのその言葉は、自分に言い聞かせているのだろうと学園長。それだけの覚悟を持って臨んでいるのだと。

 オーディション当日。鏡の前でしおんちゃんは振り返る。何もないと思っていた自分が、ドラマで演技をすることで何者かになれた。その充実感と達成感が、彼女を女優へと導いたのだ。

 一方のあおいちゃんは、早くから起きてプロファイリングについて調べている。その過程で、刑事になる、ということを掘り下げて考えているようだ。

 TKYテレビ。アドリブ選考ということで、台本はないらしい。しおんちゃんを見つけ声を掛けに行くいちごちゃんだったが、さすがにピリピリしていて「ほっといて」と言われてしまう。

 そして選考本番! サキとアキの存在感に圧倒されつつもうれしそうないちごちゃん。他のみんなはかなり緊張している。さぁ、いちごちゃんの番!

 アキ、サキに挨拶をし、お茶を出すように言われる。こわごわ慎重にお茶を運ぶが、絨毯に足をひっかけ倒れる! が、コケたもののお盆でお茶はキャッチ! 褒められて終わったw! ものの、さすがにヘコむいちごちゃん。

 あおいちゃんの番。どうしてプロファイリングの刑事になったの? 難しい質問をされるも、見事に受け答え、しおんちゃんもハッとする演技で好感触!

 しおんちゃん。犯人逮捕のシーン。逃げる犯人に追いすがり、逮捕術を駆使して犯人確保! いないのに容疑者がいるかのようなアクションに誰もが息を呑む! 

 終わってみるとあおいちゃんとしおんちゃんの2名が合格! 監督もふたりに大満足の模様! しおんちゃんがやってきて「いい演技。さっき、あんたの顔刑事に見えた」「しおんちゃんもだよ!」しっかりと握手!

 そして始まった「イケない刑事3」! アキ、サキの背中を守るあおいちゃんとしおんちゃん。コンビプレイで容疑者確保! そしていちごちゃんもコケたシーンが挿入されて晴れてドラマデビューできたのでした。


★感想


 あおいちゃん当番回で、初のドラマオーディション回。最初は面と向かって「ニセモノには負けない」なんて言ってきてイヤな感じだったしおんちゃんだけど、「何アレ~」みたいな感じにならないのがアイカツ!ですよね。しおんちゃんには女優としてやっていくという確固たる目標があって、そのために全力でがんばっている。そしてその姿を見て演技について真剣に考えるあおいちゃん。互いに気にしながら切磋琢磨して成長していく。アイカツ!のコンセプトどおりすばらしいお話でした。

 いちごちゃんが肉体派か知的キャラで迷ったとき、蘭ちゃんが「いちごはいちごって感じなんだよな…何やっても」というセリフに「そうだよね。いちごはいちご」と答えるあおいちゃん。妙に納得がいってしまう。それだけいちごちゃんってキャラが確立されてるのでしょう。同じく、いちごちゃんのオーディション本番。お茶を運ぶシーン。あおい:「この展開…」蘭:「お約束なら"ドンガラガッシャーン"ってパターンだな」あおい:「やる。いちごなら! 約束は守るタイプだから!」コケる! あおい:「やっぱり…」蘭:「やってくれたなー」"ドンガラガッシャーン"はやっても、結局お茶はこぼしてない、というのは非常にいちごちゃん的な展開だったと思う。脚本の高橋さんの才気が光ってる!


★その他データ

 脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:加瀬充子 演出:かわこしたかひろ 作画監督:伊藤裕次・岡野幸男
 挿入歌:「真夜中のスカイハイ」(りすこ)
 アイカツ!格言:アドリブは空気を読んで