2015年12月13日日曜日

第16話 ドッキドキ!!スペシャルライブPART1

★あらすじ


 前回美月さんから一緒に組んでステージに出る、と言われてからいちごちゃんは放心状態。まわりは相当プレッシャーを感じているだろうと気づかいモード。ところが、いちごちゃんは「夢みたい」だと楽しみなご様子。応援してくれるあおいちゃんと蘭ちゃんと手を取り合うのでした。

新人ながら美月さんと組んでライブ! プレッシャーどころかやっぱりポジティブ!
翌日。ライブの打ち合わせの会議室を訪れると、見たことのない大人数がひしめき合ってる。大勢の視線を浴びて息を呑むいちごちゃん。その様子に気づいて歩み寄る美月さん。「星宮!」呼ばれてハッとするいちごちゃん。美月さん、なにか厳しい雰囲気で見つめている。思わずおずおずと声を出す。「あのぅ…。」 「挨拶はどうしたの?」咎めるように言う。再びハッとしてしっかりと挨拶。スタッフさんたちから好意的な返事が返ってくる。

 打ち合わせ開始。なんと5万人もの観客のステージだが、たったの2秒でチケット完売! 美月さんは実力、人気ともに圧倒的なトップアイドル!! さらに、打ち合わせでも大勢の大人のスタッフに囲まれながらも自分の意見を忌憚なく話すなど、改めて美月さんの凄さを認識するいちごちゃん。

 長い打ち合わせが終わり、ぐったりするいちごちゃんに、やっぱり厳しい口調で移動を促す美月さん。体育館への道すがら、今までいちごちゃんと呼んでいた美月さんが星宮と呼ぶようになったのが引っかかっている様子。

 中庭で話していたあおいちゃん、蘭ちゃん、おとめちゃん。美月さんの後を早足でついていくいちごちゃんに気づいた3人は声をかけるも深刻そうに歩くいちごちゃんは気づかず行ってしまう。ただならぬ雰囲気を感じたところに、美月さんの専属マネージャーの月影さんがやってきて言う。「始まるのよ、地獄の特訓が!」

 体育館でトランポリンを飛ぶ美月さん。スペシャルアピールの練習だ。いちごちゃんも練習するものの、ちょっと要領を得ない様子。それを見て美月さんがスペシャルアピールについて語る。アピールには種類があって、難易度順にドレスアピール、タイプスペシャルアピール、ブランドスペシャルアピール、そして、プレミアムスペシャルアピール。 いちごちゃんは入学試験のライブステージで楽しい感情が弾けてタイプスペシャルアピールを出したが、それはマグレだと断じる美月さん。これらのアピールを自在に出せることがプロのアイドルだという。そして美月さんは、スペシャルアピールを3回出せるのだ! それが日本一のアイドルの証明!! 

安定したジャンプの美月さん。スペアピを3回出す脚力!
とはいえいちごちゃんはこの前アイドルデビューした新人。あまりのプレッシャーに弱気になるが、そこで厳しい一言が。新人だと言えば大目に見てくれるかも知れないが、それでいいのか、と。ステージの楽しさを知っているいちごちゃんは次の段階に入るべきなのだと。

 夜。一人体育館でアピール練習を繰り返すいちごちゃん。月影さんから連絡を受け、あおいちゃんが迎えに来てくれた。ごはんも食べずに特訓をしていたいちごちゃんは、思い出したようにお腹が鳴るのでした。さっそく食堂で大盛りオムライスをほうばるいちごちゃん。蘭ちゃんやあおいちゃんは追い込み過ぎだと心配しているが、新人だからと大目に見てもらうようではダメだと感じているのだ。でも、どうすれば…。悩む様子のいちごちゃんに、蘭ちゃんは美月さんのホームページを見せる。そこにはたくさんのファンからの書き込みがあり、どれも今度のライブへの期待が綴られていた。ファンにとってライブは美月さんと時間を共有できる大切な場。そこで「新人だから」の言い訳はとおらない。それに気づいたいちごちゃんは、ライブまでにアピール3回できるようにと気合を入れる。

食べ物の前では本当に幸せそうないちごちゃんw
特訓を重ねて臨んだリハーサル。翌日はライブ当日! いちごちゃんのがんばりを美月さんも認めてくれている。リハーサル前に、美月さんにいちごちゃんから星宮へと呼び方がかわった理由を聞く。「その方が同じステージに立つ者同士にふさわしいわ。あなたとは本気で向き合いたいから。」同じ舞台に立つ仲間で、同士だと認めてくれている証拠なのだ! いちごちゃんの顔が輝く!

ライブの曲はふたりの「アイドル活動!」美月さんは3回のスペシャルアピールを出すものの、いちごちゃんは最後のアピールにあわせるのが精一杯だった。ステージ後、トボトボと歩くいちごちゃんにスタッフはよかったと言ってくれたものの、美月さんの3度のアピールが圧巻だったと盛り上がる。会場から出てきたところで、美月さんに出会う。いつもと違う感じのいちごちゃんに美月さんが声を掛けるが、いちごちゃんからは言い出しづらい。「星宮、遠慮は無しって言ったよね?」その言葉に零れそうになる涙をこらえて言う。「悔しいんです!!」一回しかアピールを出せなかった自分がもどかしい。「きっと明日は3回出せる。ひとつの大切な事を学んだもの。」そう声をかけられるが、釈然としない。「できなくて悔しいと思う気持ち。それがあれば前に進める。そう。これでいいと思えばそれで終わり。でもアイドルは常に前に進まなければ」その言葉を聞いて、思わず美月さんの手を取るいちごちゃん。やっぱり美月さんはすごい!! 改めてそう思ったいちごちゃんは再びポジティブに明日までに3回出せるように特訓すると宣言! その笑顔を見て美月さんはふと、学園長の言った言葉を思い出していた。「かすかにだけど可能性を感じるの。人を惹きつける、天性の…スター!」
出来ない自分に悔しくて涙をこらえる。
★感想


 初めての前後回。今後のアイカツ!を占う非常に大事な前後編の、まずは前編。美月さんはいちごちゃんに対して一見冷たく見える態度のようだけど、同じステージに立つもの同士という目線に切り替えていただけだった。最後のシーンでは、いちごちゃんの様子をみて気遣っているのがわかる。

 やっぱり美月さんとしては、スターの可能性を感じた学園長に命ぜられたままいちごちゃんと組むのではなく、しっかり実力を見極め、さらにいちごちゃんのポテンシャルを引き出そうとしていたような気がする。だからこそ、いちごちゃんをあえて星宮と呼び、同じ土俵でぶつかり合ってみようとしたのではないかと。ただ、あまりにも早過ぎるから、一方的に潰してしまうんじゃないかという懸念も感じてはいたと思うけど。

 いちごちゃんとしては、しっかり才能はあるのに、圧倒的な差を埋めるため奮闘するも、なかなか簡単には届かなくて自分がもどかしく感じているけど、キャリアを考えるとものすごいムチャぶりされている。逆にそれだけ期待されているともとれるけど。前日リハが終わり、本番までもう一日だけだけど、アピール3回成功させるというポジティブさは非常にいちごちゃんのキャラクターが良くでている。


 ★その他データ

脚本:山田由香 絵コンテ:山崎たかし 演出:小野田雄亮 作画監督:ふくだのりゆき・熊田明子
作画監督補佐:吉岡美帆・徳倉栄一・野口寛明

アイカツ!格言:アピールはステージの華

気になるセリフ:スタッフ男性「いいねいいね!」 スタッフ男性「イケてるイケてる」脚本の山田さんがあえて強調するように仕込んだんだろうけど、声優さんがいい仕事してやたらと耳に残ったww
          蘭ちゃん「まず、オムライス食べな。」

挿入歌:「アイドル活動!」(わか・りすこ)
後世まで語り継がれる伝説のセリフいただきました!

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