2015年12月25日金曜日

アイカツ!4期総括

 4期が始まってそろそろ3ヶ月目くらいですか。3期からこっちスポ根バトルアニメから日常系アニメへと路線が変わり、あれだけ熱狂していたのに番組は放熱をつづけ、今ではすっかり冷えきってしまいました。アバンの「私のアツいアイドル活動…」を聞くと、2期までの熱がくすぶる胸の中はただただ悲しみばかりです。

 こう否定的なことを書くと今の路線でも楽しんでる人はムっとするでしょうが、スポ根バトルアニメであるアイカツ!を愛していたぼくにはどうにも納得できないのです。あかりちゃんが嫌いだとか、悪いなんて思ってはいません。彼女の魅力がイマイチぱっとしないのは、製作者側の表現のせいだろうし。ただ、ひなきの愛らしさを加算しても、毎週楽しみな気持ちが湧き上がってこなくなってしまいました…。

 さて。4期についてですが、かねてから懸念していたとおり、あかりちゃんはそもそも影が薄かったのに、新キャラののリサが加わったせいでキャラを掘り下げる機会が減った上にご当地アイドルにもフォーカスすることによって「主人公ダレ?」状態。終わったけどツアーと言いながら頻繁にスターライトにいたせいで各地めぐってた感のなさ。など、コロコロ変わる場所や人数のおおさでメインターゲットの女児は混乱してる気がします。ょぅι゛ょ先輩たちはこの情報量を処理し切れるのでしょうか? そしておじさん達にはこの内容が訴求してるんでしょうか? 概ねぼくの予想どおりに熱が薄まった気がしています。

 今回総括としましたが、このあとどうなるのかがわかっているので、4期を振り返りながら5期に期待しようという趣旨です。

 このあとはお正月をやって、あかりちゃんがスターライトクイーンになって、オフタイムやって、新入生入ってきて、ちょこっと各ユニットの話があって、アイカツ8組んで、最後はあかりちゃんがいちごちゃんや美月さんに比肩するトップアイドルであることを確認して次世代に引き継いで終了。まぁすでに劇中では強キャラ臭を醸し、説教的なセリフ言ったりしてるし、現時点であかりちゃんの周囲ははっきりトップアイドルと言ってますから、期待できるのはこのあとは新入生くらいですかねー。アツい娘が入ってきてまたバトルステージがメイン展開になったりしたらいいんだけど…ってもうないですよね、それは。

 あかりちゃんがスターライトクイーンになる、の根拠はユニットカップです。以前のG+のポストを引用します。

アイカツ! # 138 素顔の輝き☆ 

 なるほど。これが3期アイカツ!ってことか…。やはりこれまで徹底的に戦わずにやってきたってことは、端からあかりちゃんたちはバトルで成長するアイドルではなかった、と。製作者側はいちご世代とは違う表現をしたかったのね。

 織姫が楽屋ポイントを採用したことで、実力(ステージ)以外のアイドルの素の部分での評価も取り入れられる。だから多少力で劣っても勝負になる、か。なるほど考えたなw

 いままでずっと日常系やってきたのもそういうことね。少女たちがゆったり流れる時間の中仲良くなって絆を深めつつ成長してゆく、それが3期のコンセプトだったんだ。つまり最初から3期にはぼくが望むアイカツ!は存在してなかったんだww っつーかもっと早く気づけよww

 果たしてあかりちゃんはスターライトクイーンになるのだろう。筋が読めてもいいよ。そこに行き着く過程に納得がいけば。ただ、今回の話はぼくが納得しないであろう展開の担保となった。この方向性で3期終了時にはあかりちゃんがいちごちゃんと肩を並べるアイドルになるのか~。絶対忌避したい最悪のシナリオだったな。これからはギャグアニメとして視聴させてもらって、4期に期待しながら流し観すっか☆
(引用ここまで)

 今アイカツ!って視聴率やグッズの売上どうなんですかね? このままで行く感じだったら4期で終わりでもいいくらいの気分です。正直お話にはぼくが求める展開はまったく期待できないので、曲とブラッシュアップがつづくライブシーンしか楽しめないんですよね…。はぁ。悲しい…。不満垂れ流すんなら観んなよって思いますよね。もうなんか色眼鏡で見てるとこあるからどこ観ても批判的になってるのかも…。実況民みたいにポジティブになれたらいいんだけど…(´;ω;`)ブワッ
ライブはすげーよかったです。ただ、美月さんが「楽しかった!」とか言っちゃうのが…すっかり丸くなってしまって…。
※筆者注:補足します。ちょっとわかりづらいですが、この文章は2015年の12月末、# 165 ルミナス☆クリスマスの放映少しあとくらいに書いています。当時はまだ4期が1クールで終わるという情報は一切出ていません。 # 165 話を観て猛烈に悲しくなって書き上げた文章です。そしてエントリ中の引用した文章部分は # 138 のユニットカップを観た当初、2015年の6月下旬に書いたものです。アイカツ!が終わるとは夢にも思ってなかったものの、展開にはだいぶ絶望していて、ざっくりと後の流れを予言して重要部は的中させていますね(^_^;)。




2015年12月19日土曜日

第17話 ドッキドキ!!スペシャルライブPART2

大好きな17話!
★あらすじ

 MIZUKI KANZAKI Premium Shiny Stage 開催当日。スターライズスタジアムは5万人の観客でごった返す。この日を待ちわびたファンが集まり、物販やイベントも行われていて賑やか。そんな中、母 りんごと、弟 らいちもいちごちゃんの招待でやってきた。会場そばでポスターを見つけたらいちは、ちいさく写っているいちごちゃんを発見し、カメラに収める。その様子を穏やかな笑顔で見つめるりんごさんは感慨深げにつぶやく「久しぶりねぇ、ここも。」そこに黒塗りの車がやってきた。織姫学園長を乗せている。ゆっくり通りすぎる時、りんごさんと学園長の視線が交錯する。因縁有りげなふたりの表情。
意味ありげなシーン。

互いに厳しい表情に見える。
控室では、いちごちゃんがお弁当にも手を付けず曲を聞きながらダンスのイメトレ。あおいちゃんに不意に肩を叩かれてびっくりするが、何度ノックしても気づかないほど集中していたのだ。あおいちゃん、蘭ちゃん、おとめちゃん、そしてジョニー先生まで応援に駆けつけてきてくれている。しかし、アピールが3回出せないいちごちゃんは不安そう。今日行われたリハーサルでも2回しか出せず、スタッフは2回の構成を提案したが、美月さんが譲らず、3回構成で行われるのだ。失敗の可能性ももちろんあるが、それだけ美月さんはステージに本気なのだ。そんな様子を見たおとめちゃん「ハラハラドキドキだけじゃもったいないのです! こんなにもラブでいっぱいのステージに立てるのですよ? ワクワクドキドキしちゃいましょう!」その言葉を受け、みんなから失敗を恐れるよりも、がんばりすぎてやらかす方がいちごらしい、と言われ、笑顔になるいちごちゃん。もうやるしかない!!

おとめちゃんの一言で雰囲気変わった!
そしてステージの開幕! 冒頭からアイカツシステムフル稼働の中、美月さんが現れる。一瞬にして会場はボルテージマックス!! 

 ステージは進み、スタッフから出番を促されるいちごちゃん。フィッティングルームまでの歩みのなか、ついこの間まで客席から声を送っていた自分が、今日このステージに立つことに夢のような感慨を感じている。舞台から下がってきた美月さん。酸素吸入し、水を煽る様子をみて、「がんばらないと…美月ちゃんに私のフォローなんかさせちゃダメだ!」気合が入る。厳しい顔でいちごちゃんを一瞥した美月さん「星宮?」圧倒的なアイドルオーラを発散しながら言う「輝く準備はできてる?」「はい!!」力強く応えるいちごちゃん。さあ、ステージへ!!

 そばでそのやり取りを見ている織姫学園長。「壁を越えるのは星宮か、それとも…」なにか思惑有りげな様子。

 ステージ登壇。いちごちゃんはまだ世間での認知度が低く、ふたりの登場に戸惑う観客もおおい。そこでまずは自己紹介。美月さんから促される。MCで軽く観客に受けたところで、「アイドル活動!」冒頭からスペシャルアピールを駆使する美月さん。負けじと食いつくいちごちゃん。なんと本番で3回ともアピールを成功させる!! 会場は最高潮! 

 続けざま、「Signalize!」が始まる! この曲でも軽々とスペシャルアピールを展開する美月さん。いちごちゃんも華麗にキメる! しかし、ジョニー先生は心配そうに見ている。学園長「飛ばし過ぎ」。曲中、膝の力が抜け 足がもたつくいちごちゃん。
スペシャルアピールで消耗しきったいちごちゃん。

連続アピールで激しく体力を消耗しているのだ。様子に気づいた美月さん。いちごちゃんをフォローするようにさらにアピールを続ける! なんと曲中4度のスペシャルアピール!! 同じ舞台でそれを目の当たりにするいちごちゃん「すごい。美月ちゃんはほんとにすごい! このステージは美月ちゃんの伝説になる。だから最後までやり切るんだ!」思いの乗った歌が会場に響く! オーラを纏い、発散し、華麗に歌い切る。

熱気が爆発する会場。「アンビリーバブル…」ジョニー先生も絶句するほどのパフォーマンス! キメのポーズから立ち上がったいちごちゃんは足元がふらつくが、美月さんが支えてくれる。「ごめんなさい、美月さん。私…」いちごちゃんの手を取り、高くかざす美月さん。客席から怒号にもにた歓声が響く! 

 蘭「スペシャルアピールのマックスは3回のはず。…だよな?」あおい「聞いたことがあるわ。レジェンドと呼ばれる伝説のアイドル。それは、スペシャルアピールの限界を超えた人たちだって…!」まさに、今、ステージに立っている美月さんは伝説になった。会場内の全員がその瞬間に立ち会っているのだ。らいちも呆然とステージを見ている。その横で、りんごさんは厳しい顔で視線を送っていた。その先には、いちごちゃんか、美月さんか…。

 バックヤードでもスタッフが興奮気味につぶやく「すごいな、大成功だ!!」ジョニー先生「こうなることを期待して、星宮を?」学園長は微笑みながら「まさか。」そう言いながらも「…またひとつ、壁を超えたわね、美月。」

 ステージ上で観客に手を振るふたり。「星宮。」美月さんがやさしく声をかける「ありがとう。」いちごちゃんもおおきな達成感を感じているようだ。

自ら「神崎美月の集大成」と言っていたステージ。大成功させ、レジェンドの域に!
伝説のステージを終えたいちごちゃんは、数日呆然と過ごしている。燃え尽きたかのように。あおいちゃんたちもさすがに心配そう。「あんなに落ち込んだいちご、初めて見た。」「実力の差を見せつけられて、よほど堪えたんだな。」

 中庭でもぼーっとしているいちごちゃん。清掃員の涼川さんがやってきて「そこ、掃除の邪魔なんだけど。」ため息で応えるいちごちゃん。「そういやおまえ、神崎美月とライブで共演したんだって? まだ駆け出しのくせにすげぇじゃん。」「うん、すごい。」「いや、自分で言うかよソレ。」「うん、美月ちゃん、やっぱりすごい!」「凄すぎて、どれだけすごいかわからないくらいすごい!!」「こんなんじゃ、全然足りないんです。美月ちゃんの凄さは!」「まだまだ足元にも及ばないけど、すっごく努力しても、追いつけないかもしれないけど…」「私も、あんな風になりたい!」「みんなに笑顔と夢を届けられるような、本っ当のアイドルに!」「あ! こうしてる間にも、美月ちゃんは前に進んでるんだ!」「よーし、アイ、カツ! アイ、カツ!」走り去る。落ち込んでいたわけじゃなくて、数日間かけてずっとライブを反芻していたのだ。そこで改めて思い知った美月さんの凄さ。がんばらなくては。届かないかもしれないけど、まずはとにかくがんばらないと! 後ろ姿を見送る涼川さん「…忙しいヤツ。」

 いちごちゃんが落ち込んでると思い込んでるあおいちゃんと蘭ちゃん。なんて声をかければいいかわからないけど、そのままにしておけない。相当心配している。「アイ、カツ! アイ、カツ!」そこへ元気ないちごちゃん猛然と登場! ふたりの手を取り、「あおい、蘭、一緒にがんばろうね!」掛け声とともに走り去る。逆に励まされてあっけに取られるふたり。

 「美月ちゃんみたいなトップアイドル目指して、がんばるぞーッ!!」身を持って実力差をまざまざと体感したいちごちゃん。はっきりと目標ができ、それを目指して改めてアイカツ!することを誓ったのでした。


最もまぢかで美月さんの凄さに触れたいちごちゃん。凄いとしか言いようが無い!

★感想

 最近4,5回観直したけど、何回観ても涙が出てくるw この話にはぼくの大好きな「アイカツ!」のほとんどすべてが詰まっている! あらすじでは好きなセリフをほとんど書き出しました。

 「ぼくの大好きなアイカツ!」とは、言うまでもないけど、華やかなステージで最高に輝くために毎日をひたむきに、全力でがんばる! 挫けそうになっても仲間と支えあって成長してゆく、そして、届くかわからないけど毎日を懸命にがんばればどんな結果になっても後悔など一切ない! ステージに立てばはっきりと勝ち負けが分かれる非常な世界。そこに居ながらも、日々を手抜きせずまっすぐに努力しながらポジティブに過ごす。これです!!! この非情な世界で少女たちが一ミリも手を抜かず、笑顔で全力を尽くしまっすぐがんばる様を誰もが愛したのだと思います。なんと美しい世界なんでしょう! この美しいアイカツ!がもう観られないのかと思うと胸に穴が空いたような悲しい気持ちになります…。なんでこのスポ根バトルアニメ路線変えちゃったんだ…。

アイカツ!1期、2期は間違いなくアニメ史に残る名作ッ!!!!
木村監督は「いちごちゃんは最初からなんでもできたから成長を描きづらかった」っておっしゃるんですけど、ご自身がアニメ史にふたつとない、どんな賛辞を重ねても足りない飛び切りの少女の成長譚を作っていたのをご存じないのでしょうか? そしてあかりちゃんたちの表現によってそのすばらしいアニメを台無しにした自覚はあるのでしょうか? 切実に悲しいです。



★その他データ

 脚本:大知慶一郎 絵コンテ:長崎健司 演出:牧野吉高 作画監督:石川智美・伊藤裕次・蒲田均
 挿入歌:「アイドル活動」(わか・りすこ)「Signalize!」(わか・りすこ)
 アイカツ!格言:失敗を恐れるな!

2015年12月13日日曜日

第16話 ドッキドキ!!スペシャルライブPART1

★あらすじ


 前回美月さんから一緒に組んでステージに出る、と言われてからいちごちゃんは放心状態。まわりは相当プレッシャーを感じているだろうと気づかいモード。ところが、いちごちゃんは「夢みたい」だと楽しみなご様子。応援してくれるあおいちゃんと蘭ちゃんと手を取り合うのでした。

新人ながら美月さんと組んでライブ! プレッシャーどころかやっぱりポジティブ!
翌日。ライブの打ち合わせの会議室を訪れると、見たことのない大人数がひしめき合ってる。大勢の視線を浴びて息を呑むいちごちゃん。その様子に気づいて歩み寄る美月さん。「星宮!」呼ばれてハッとするいちごちゃん。美月さん、なにか厳しい雰囲気で見つめている。思わずおずおずと声を出す。「あのぅ…。」 「挨拶はどうしたの?」咎めるように言う。再びハッとしてしっかりと挨拶。スタッフさんたちから好意的な返事が返ってくる。

 打ち合わせ開始。なんと5万人もの観客のステージだが、たったの2秒でチケット完売! 美月さんは実力、人気ともに圧倒的なトップアイドル!! さらに、打ち合わせでも大勢の大人のスタッフに囲まれながらも自分の意見を忌憚なく話すなど、改めて美月さんの凄さを認識するいちごちゃん。

 長い打ち合わせが終わり、ぐったりするいちごちゃんに、やっぱり厳しい口調で移動を促す美月さん。体育館への道すがら、今までいちごちゃんと呼んでいた美月さんが星宮と呼ぶようになったのが引っかかっている様子。

 中庭で話していたあおいちゃん、蘭ちゃん、おとめちゃん。美月さんの後を早足でついていくいちごちゃんに気づいた3人は声をかけるも深刻そうに歩くいちごちゃんは気づかず行ってしまう。ただならぬ雰囲気を感じたところに、美月さんの専属マネージャーの月影さんがやってきて言う。「始まるのよ、地獄の特訓が!」

 体育館でトランポリンを飛ぶ美月さん。スペシャルアピールの練習だ。いちごちゃんも練習するものの、ちょっと要領を得ない様子。それを見て美月さんがスペシャルアピールについて語る。アピールには種類があって、難易度順にドレスアピール、タイプスペシャルアピール、ブランドスペシャルアピール、そして、プレミアムスペシャルアピール。 いちごちゃんは入学試験のライブステージで楽しい感情が弾けてタイプスペシャルアピールを出したが、それはマグレだと断じる美月さん。これらのアピールを自在に出せることがプロのアイドルだという。そして美月さんは、スペシャルアピールを3回出せるのだ! それが日本一のアイドルの証明!! 

安定したジャンプの美月さん。スペアピを3回出す脚力!
とはいえいちごちゃんはこの前アイドルデビューした新人。あまりのプレッシャーに弱気になるが、そこで厳しい一言が。新人だと言えば大目に見てくれるかも知れないが、それでいいのか、と。ステージの楽しさを知っているいちごちゃんは次の段階に入るべきなのだと。

 夜。一人体育館でアピール練習を繰り返すいちごちゃん。月影さんから連絡を受け、あおいちゃんが迎えに来てくれた。ごはんも食べずに特訓をしていたいちごちゃんは、思い出したようにお腹が鳴るのでした。さっそく食堂で大盛りオムライスをほうばるいちごちゃん。蘭ちゃんやあおいちゃんは追い込み過ぎだと心配しているが、新人だからと大目に見てもらうようではダメだと感じているのだ。でも、どうすれば…。悩む様子のいちごちゃんに、蘭ちゃんは美月さんのホームページを見せる。そこにはたくさんのファンからの書き込みがあり、どれも今度のライブへの期待が綴られていた。ファンにとってライブは美月さんと時間を共有できる大切な場。そこで「新人だから」の言い訳はとおらない。それに気づいたいちごちゃんは、ライブまでにアピール3回できるようにと気合を入れる。

食べ物の前では本当に幸せそうないちごちゃんw
特訓を重ねて臨んだリハーサル。翌日はライブ当日! いちごちゃんのがんばりを美月さんも認めてくれている。リハーサル前に、美月さんにいちごちゃんから星宮へと呼び方がかわった理由を聞く。「その方が同じステージに立つ者同士にふさわしいわ。あなたとは本気で向き合いたいから。」同じ舞台に立つ仲間で、同士だと認めてくれている証拠なのだ! いちごちゃんの顔が輝く!

ライブの曲はふたりの「アイドル活動!」美月さんは3回のスペシャルアピールを出すものの、いちごちゃんは最後のアピールにあわせるのが精一杯だった。ステージ後、トボトボと歩くいちごちゃんにスタッフはよかったと言ってくれたものの、美月さんの3度のアピールが圧巻だったと盛り上がる。会場から出てきたところで、美月さんに出会う。いつもと違う感じのいちごちゃんに美月さんが声を掛けるが、いちごちゃんからは言い出しづらい。「星宮、遠慮は無しって言ったよね?」その言葉に零れそうになる涙をこらえて言う。「悔しいんです!!」一回しかアピールを出せなかった自分がもどかしい。「きっと明日は3回出せる。ひとつの大切な事を学んだもの。」そう声をかけられるが、釈然としない。「できなくて悔しいと思う気持ち。それがあれば前に進める。そう。これでいいと思えばそれで終わり。でもアイドルは常に前に進まなければ」その言葉を聞いて、思わず美月さんの手を取るいちごちゃん。やっぱり美月さんはすごい!! 改めてそう思ったいちごちゃんは再びポジティブに明日までに3回出せるように特訓すると宣言! その笑顔を見て美月さんはふと、学園長の言った言葉を思い出していた。「かすかにだけど可能性を感じるの。人を惹きつける、天性の…スター!」
出来ない自分に悔しくて涙をこらえる。
★感想


 初めての前後回。今後のアイカツ!を占う非常に大事な前後編の、まずは前編。美月さんはいちごちゃんに対して一見冷たく見える態度のようだけど、同じステージに立つもの同士という目線に切り替えていただけだった。最後のシーンでは、いちごちゃんの様子をみて気遣っているのがわかる。

 やっぱり美月さんとしては、スターの可能性を感じた学園長に命ぜられたままいちごちゃんと組むのではなく、しっかり実力を見極め、さらにいちごちゃんのポテンシャルを引き出そうとしていたような気がする。だからこそ、いちごちゃんをあえて星宮と呼び、同じ土俵でぶつかり合ってみようとしたのではないかと。ただ、あまりにも早過ぎるから、一方的に潰してしまうんじゃないかという懸念も感じてはいたと思うけど。

 いちごちゃんとしては、しっかり才能はあるのに、圧倒的な差を埋めるため奮闘するも、なかなか簡単には届かなくて自分がもどかしく感じているけど、キャリアを考えるとものすごいムチャぶりされている。逆にそれだけ期待されているともとれるけど。前日リハが終わり、本番までもう一日だけだけど、アピール3回成功させるというポジティブさは非常にいちごちゃんのキャラクターが良くでている。


 ★その他データ

脚本:山田由香 絵コンテ:山崎たかし 演出:小野田雄亮 作画監督:ふくだのりゆき・熊田明子
作画監督補佐:吉岡美帆・徳倉栄一・野口寛明

アイカツ!格言:アピールはステージの華

気になるセリフ:スタッフ男性「いいねいいね!」 スタッフ男性「イケてるイケてる」脚本の山田さんがあえて強調するように仕込んだんだろうけど、声優さんがいい仕事してやたらと耳に残ったww
          蘭ちゃん「まず、オムライス食べな。」

挿入歌:「アイドル活動!」(わか・りすこ)
後世まで語り継がれる伝説のセリフいただきました!

2015年11月28日土曜日

第15話 クスノキの恋

★あらすじ

 学園のホームルームでジョニー先生からスペシャルオーディションの発表が! 今度のスペシャルオーディションに合格すると「容姿の心得」がもらえる! いちご、あおい、蘭、おとめの4人で組んでのオーディション。目標のため、全員でレッスンに臨む! が、厳しいダンスの先生に強烈なダメ出しをくらって呆然とするみんな。

気を取り直して食堂で作戦会議を兼ねたランチ。いちごちゃんはあいかわらずカロリー高そうなとんかつ! あおいちゃんにカロリー計算してもらってるらしいけど…。話してるうちにいつの間にかスイーツをランチにしていたおとめちゃんがいなくなっていてほころぶチームワーク。

校庭で花を見つめてらぶゆ~パワーを充填しているところを見つかり再び作戦会議。オーディションを受けるにあたって、おとめの好きなブランド、「ハッピーレインボー」のプレミアムドレスを手に入れるべきだと意見が一致する。そこでジョニー先生にハッピーレインボーのデザイナー、マコトに会わせてもらうようお願いするのだが、なんだか頼りない。しかもオーディションは明日! 万一プレミアムドレスが手に入らなかったらみんなふつうのカードでオーディションを受けると決め、全力のパフォーマンスを出すためさらにレッスンに精を出すのだった。

翌日、やっぱりジョニー先生はマコトと連絡は取れなかったものの、学園長が約束を取り付けてくれた! しかし、オーディション直前の16時と時間的にギリギリ! それでも、プレミアムドレスを得られるなら、と会いに行くことに。

 アイカツフォンの地図を頼りに迷いながらマコトの元に向かう道すがら、品のあるオシャレなおばあさんに出会うおとめちゃん。らぶゆ~過ぎて思わず飛びつく!w 

おばあちゃん扱いされて憮然とするも、困っていたようで、この辺にあるはずの大きなクスノキの場所を知らないかと尋ねられる。時間に厳しいと聞いているマコトと会うには遅刻はできないが、いくよおばあさんの初恋に関わるクスノキと聞いて力になってあげたいおとめちゃんは、ドレスもラブも手に入れるため協力をすることに! さっそくみんなを呼び出してクスノキ捜索! ところがいくよさんの記憶が曖昧で、おばあさんをおぶさりながらさんざん歩くも、みつからず…。何度も往復したすえ、近くにあるようだが場所が特定できず。それならと聞き込みを始めあちこち歩いていると、いくよさんを背負ったおとめちゃんにオネエな兄さんがぶつかる。なにやら急いでいるようだが、クスノキの場所を聞き出しついに発見!

そのクスノキは見つかったものの、数年前の台風で折れてしまったため切り株を残すのみの状態になっていた。それでも、いくよさんは切り株に寄り添い、愛おしそうに触れる。50年前の恋は、いくよさんが手紙を渡して想い人に告白するも、断られてあえなく弾けた思い出。結婚して、子育てをし、旦那さんが亡くなって、ふと思い出した感情。それに突き動かされて迷いながらやってきたのだという。気持ちの整理がついたいくよさんは、急いでいるにもかかわらず付き合ってくれたおとめちゃんに想い人からもらった思い出のリングを手渡して立ち去る。…気が付くと、約束の時間! 猛ダッシュでマコトの元へ!

会ってびっくり、ハッピーレインボーのトップデザイナーのマコトとは、いくよさんをおぶっていた時にぶつかったオネエだった! 

走ったものの時間に間に合わず、命を削って創作に充てている時間を無駄にされたことに怒っている。当然ドレスも渡さないと宣言。自分のせいで遅刻をしてしまったとおとめちゃんはうなだれるも潔く諦める。そしてチームとしてはプレミアムなしのドレスで統一すると決定。レアじゃなくても、今回の件で4人の結束は固まったはず! リングを取り出し、コレががんばりのごほうびと見つめるおとめちゃん。それを目にしたマコトの表情が変わる! 「なんであなたがパパのペンダント(リング)をもっているの?!」引き出しを開け確認すると、そこにはリングが。ペアだったのだ!

 マコトの父は昔綺麗な女性から告白を受けるも、家の事情でどうしても叶わず、断っていた。が、思いがあったのだろう。ペアリングを作って片方を記念にと想い人に渡していたのだ。それがいくよさんだったのだ。ふたつのリングを合わせるとハートが形づくられた。50年後しの想いが巡りあわせた奇跡にマコトは思わず声を上げる。おとめちゃんはリングをマコトに差し出す。マコトはおとめちゃんの手を取り「ラブこそすべて!」おとめ「ラブはパワー!」ふたり「ラブは永遠なのです!!」

完璧にわかりあったふたり! マコトはおとめにプレミアムドレス、「トロピカルバスケットコーデ」のセットを手渡すのだった。

 4人でのステージは成功裏に終わり「容姿の心得」をゲット! 心得の条文を読み上げるいちごちゃん。すると背後から声が。振り向くとそこには美月さん! 「あなたは私と組むの」

 美月さんとユニット??! あまりに突然な申し出に驚いたいちごちゃんの絶叫が夜空に吸い込まれていくのであった…。


★感想

 オーディションがたくさん与えられて、ステージのために常にレッスン! がんばるみんなをつい応援してしまう。そんなアニメですね。やはり1期は至高。しかしダンスの先生厳しすぎw!! 一生懸命なみんなにゾンビの盆踊りとか、難しいこと振って飾りじゃないなら頭使って考えろとかw 
 
今回はおとめちゃんの当番回で、キャラに沿ったマイペースっぷりを描写しつつ、度重なる困難もポジティブに受け入れ、まっすぐに自分よりも人やらぶゆ~のためがんばる姿が光っていた。プレミアムドレスを手に入れる時はけっこう時間に追われる描写がおおいですよねw 50年ごしの恋のサイドストーリーは強引ではあるけどすごく話に効いていました。そこにあったはずのものを求めて行ってみたら形が変わっていて、それでも思いは心の中に。そんな思いが重なって起きた奇跡。そして、最後の引きは美月さんが現れ、いちごちゃんに今までになかった試練が訪れる! 次回も楽しみです!!


★その他データ

 脚本:大野木寛 絵コンテ:矢野雄一郎 演出:小山田桂子 作画監督:西真由子・田中彩・鈴木春香

 挿入歌:「Trap of Love」(すなお・わか・ふうり)

 アイカツ!格言:アイドルは時間も命










2015年11月22日日曜日

アイカツ!SPECIAL LIVE 2015 Lovely Party!!

 
中野サンプラザ。中野駅から。
 正直アニメアイカツ!の3,4期、あかりGeneration に関してはスポンサー及び制作を呼び出して1ヶ月くらいに渡る説教マラソンを執り行いたいくらい憤っているのですが、それはあかりちゃんが悪いわけでも、ましてやAIKATSU☆STARS! が悪いわけでもないのです。と、いうわけですっかりアニメに関しては交尾中の犬に冷水をぶっかけたくらい熱がダダ下がりの中、中野サンプラザでのAIKATSU☆STARS!初のワンマンライブ、「アイカツ!SPECIAL LIVE 2015 Lovely Party!!(夜回)」に行ってまいりました! Twitterのガチ勢のアイコンたちは、当たり前のように昼夜ともに参戦してる方もおおくて唖然としましたが…w(ファミリー回とかどうやって逝くんや)
会場脇にはアイカツ!ワゴンが! 野良アイカツ!ワゴンも!

 前回(と言っていいのかわかりませんが)のSHINING STAR* Tour のNHKホールは3階席でステージはシルエットがぼんやり見えてるくらいだったのですが、今回は1階席のけっこうステージ近くの席が取れて、期待感でドキワクでした! 実際STARS! のみなさんの表情もはっきり見れるくらいの距離でまさに「ライブは一体感」を感じられました! 

会場には魂ネイションのソレイユのアクションフィギュアとラバーストラップの展示も!
 ステージは怒涛の30曲! 3期からの曲を網羅しつつ、アイカツ!劇中ですら未発表の初披露曲も! 一発目は「Let's アイカツ!」!!アタマから総立ちでサイリウムずっとぶん回しでした! 鍛えてるだけあってこれを書いてる翌日の今日も筋肉痛とか全然平気!! ほとんどの曲をフルでやってくれたのもうれしい!! アイカツ!らしいかわいく、時にセクシーなフリもまぢかに見られて満足!! 「魅惑のパーティー」のるかもなのお互いをマリオネットにして操る感じのフリは楽曲の妖しさを際立たせていて特に印象的でした。ただ、音響のせいかちょっと歌詞が聞き取りづらかったりたまにしたような…。3時間半近くに及んだステージでしたが、終盤になるにつれ会場は盛り上がり、疲れも跳ね除け興奮の坩堝! おじさん共が声を枯らせて絶叫するのでしたw! アンコールのアイカツ!コールと、終了後の野太い「おつかー!」はアイカツ!ライブの定番ですねww

 終盤のMC、みなさんの涙も印象的でした。歌への思いやスタッフさんへの感謝、アイカツ!に関して。そしてぼくたちファンへのメッセージ。一人ひとり、角度は違っていてもまっすぐな思いが伝わってきました。みんな泣いてるんだもん。グッときました。

 やっぱライブはいいですね! こりゃ東京ドーム3days も行かなきゃです(STAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!の共演だし!)!! 

 「ステージでまた会おう」!!
物販開始の14時に乗り込み今回は目当てのタオル、Tシャツ、パーカーすべてゲット!

2015年11月15日日曜日

第14話 イケない刑事♥

★あらすじ


 朝 人気ドラマ「イケない刑事」の決めゼリフをマネするいちごちゃんとあおいちゃん。友だちにはけっこう好評のようだ。みんな盛り上がってる。そんな和やかな雰囲気を尻目に、「つまらない…ただの、モノマネね。」と冷ややかに見つめる黒髪の少女。

ホームルームで、学園長から「イケない刑事」追加キャストのオーディションの話が。俄然盛り上がり、当然受ける流れ! 今「イケ刑事」の主役でコンビを組んでいるアキとサキのふたりは、スターライト学園の卒業生。先輩と共演という形もやる気になっているようだ。
 
 食堂では当然オーディションの話で盛り上がる。おとめちゃんも蘭ちゃんもオーディションに参加するようだ。食事もそこそこに「イケ刑事」の話題で盛り上がる! そこを横切る長い鮮やかな黒髪の少女が一言。「モノマネには負けない」と言って歩き去る。少女の名は「神谷 しおん」。子役の時から存在感のある演技で「7つの顔を持つ女優」と呼ばれている。同じく芸歴の長い蘭ちゃんは挨拶くらいはする仲のようだ。あおいちゃんたちにああいう風に声を掛けるということは、当然しおんちゃんもオーディションに参加するのだろう。真剣に臨むがゆえに出た言葉なのだ。

夜。寮の部屋で「イケ刑事」を観るいちごちゃんとあおいちゃん。観ているときは純粋なファンの顔。ふと、昼のことを思い出すあおいちゃん。しおんちゃんの言ったことが気になっているのだ。

一方、寮の別の部屋で逮捕術の本を見ながら犯人を想定して逮捕のアクションを練習するしおんちゃん。納得するまでひたすらイメトレをしながらアクションの反復をするのだった。

翌朝。ホームルームでオーディションの詳細発表。今回の追加キャストの2役、ひとりはボーイッシュで身体能力の高い役で、もうひとりはプロファイリングで犯人に迫る知的な役。そして、今回はアドリブの演技が要求されるらしい!

 中庭でいちあお蘭の3人で作戦会議。あお蘭は知的キャラで受けるらしい。答が出せず悩むいちごちゃん。蘭ちゃんにいちごに知的キャラは合わないと言われ、ボーイッシュキャラの方で出ることに。決まったら即行動! 走りこみに行くいちごちゃん。その姿を見送る蘭ちゃんがポツリと「いちごはいちごなんだよな…。何やっても。」同意するあおいちゃん。

あお蘭は歩きながらさらに作戦会議。アドリブの演技について。あおいちゃん、アドリブが不安だというと、蘭ちゃんもアドリブは苦手だと答える。なんでもできそうな蘭ちゃんに苦手があるのに驚くあおいちゃん。「見せないだけ…弱いとこ。しおんも、そうじゃないかな。」神妙な顔で聞き入るあおいちゃんなのであった。

 翌朝。食堂に現れたしおんちゃんはみんなの視線を釘づけ。トレードマークだった長い黒髪をばっさりショートにしていた! ボーイッシュな役に合わせた彼女の覚悟が伺える。そこまでのプロ意識が自分にはあるのだろうか? 圧倒されるあおいちゃん。

 部屋に帰って「イケ刑事」を真剣に観るあおいちゃん。でも、観るほどにマネになって、自分の演技に迷っているのだ。そんなあおいちゃんの手を取り、走り込みに誘ういちごちゃん。

 かなりの距離走りこんだようで、ふたりとも息が上がっている。でもあおいちゃんにはいい気分転換になったようだ。すっきりとした顔になっている。そこに学園長が歩いてきて、ふたりに注意をする。もう消灯時間なのだ。「モノマネには負けない」と言われて自分の演技に迷ってしまったことを話す。しおんちゃんのその言葉は、自分に言い聞かせているのだろうと学園長。それだけの覚悟を持って臨んでいるのだと。

 オーディション当日。鏡の前でしおんちゃんは振り返る。何もないと思っていた自分が、ドラマで演技をすることで何者かになれた。その充実感と達成感が、彼女を女優へと導いたのだ。

 一方のあおいちゃんは、早くから起きてプロファイリングについて調べている。その過程で、刑事になる、ということを掘り下げて考えているようだ。

 TKYテレビ。アドリブ選考ということで、台本はないらしい。しおんちゃんを見つけ声を掛けに行くいちごちゃんだったが、さすがにピリピリしていて「ほっといて」と言われてしまう。

 そして選考本番! サキとアキの存在感に圧倒されつつもうれしそうないちごちゃん。他のみんなはかなり緊張している。さぁ、いちごちゃんの番!

 アキ、サキに挨拶をし、お茶を出すように言われる。こわごわ慎重にお茶を運ぶが、絨毯に足をひっかけ倒れる! が、コケたもののお盆でお茶はキャッチ! 褒められて終わったw! ものの、さすがにヘコむいちごちゃん。

 あおいちゃんの番。どうしてプロファイリングの刑事になったの? 難しい質問をされるも、見事に受け答え、しおんちゃんもハッとする演技で好感触!

 しおんちゃん。犯人逮捕のシーン。逃げる犯人に追いすがり、逮捕術を駆使して犯人確保! いないのに容疑者がいるかのようなアクションに誰もが息を呑む! 

 終わってみるとあおいちゃんとしおんちゃんの2名が合格! 監督もふたりに大満足の模様! しおんちゃんがやってきて「いい演技。さっき、あんたの顔刑事に見えた」「しおんちゃんもだよ!」しっかりと握手!

 そして始まった「イケない刑事3」! アキ、サキの背中を守るあおいちゃんとしおんちゃん。コンビプレイで容疑者確保! そしていちごちゃんもコケたシーンが挿入されて晴れてドラマデビューできたのでした。


★感想


 あおいちゃん当番回で、初のドラマオーディション回。最初は面と向かって「ニセモノには負けない」なんて言ってきてイヤな感じだったしおんちゃんだけど、「何アレ~」みたいな感じにならないのがアイカツ!ですよね。しおんちゃんには女優としてやっていくという確固たる目標があって、そのために全力でがんばっている。そしてその姿を見て演技について真剣に考えるあおいちゃん。互いに気にしながら切磋琢磨して成長していく。アイカツ!のコンセプトどおりすばらしいお話でした。

 いちごちゃんが肉体派か知的キャラで迷ったとき、蘭ちゃんが「いちごはいちごって感じなんだよな…何やっても」というセリフに「そうだよね。いちごはいちご」と答えるあおいちゃん。妙に納得がいってしまう。それだけいちごちゃんってキャラが確立されてるのでしょう。同じく、いちごちゃんのオーディション本番。お茶を運ぶシーン。あおい:「この展開…」蘭:「お約束なら"ドンガラガッシャーン"ってパターンだな」あおい:「やる。いちごなら! 約束は守るタイプだから!」コケる! あおい:「やっぱり…」蘭:「やってくれたなー」"ドンガラガッシャーン"はやっても、結局お茶はこぼしてない、というのは非常にいちごちゃん的な展開だったと思う。脚本の高橋さんの才気が光ってる!


★その他データ

 脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:加瀬充子 演出:かわこしたかひろ 作画監督:伊藤裕次・岡野幸男
 挿入歌:「真夜中のスカイハイ」(りすこ)
 アイカツ!格言:アドリブは空気を読んで





2015年10月31日土曜日

第13話 カロリーの悲劇!

★あらすじ


 お正月休み。いちごちゃんは実家の「なんでも弁当」のお手伝い。おじゃもじ裁きも鈍ってはいない! 同時にアイドルのオーラも出てる! 

 あおいちゃんが元の中学校の友だちを連れて新年のあいさつにやってきた。着物がまぶしい! ふと、あおいちゃんが気づく。あれ? いちごちゃん太ってない?

晩ごはんは焼き肉! いちごママのごはんをかっこむいちごちゃん。5杯めおかわり! テレビ観ながらお雑煮のオーダー。おもちは3つ入りで! さらにデザートにチョコレート。これは太るw らいちも心配そうw 

 学園では織姫学園長が美月さんの立ち会いのもと書き初め。いちごちゃんとステージに立つことを命ぜられ驚く美月さん。いちごちゃんが自分と同じステージに立てば格の違いで潰れてしまうのではないかと心配しているのだ。ところが学園長はいちごちゃんの天性のスター性を感じている様子。美月さんは不安げに承諾。

 お休みあけのスターライト学園。蘭ちゃん、おとめちゃんもいちごちゃんの太さに驚き! おとめちゃんからはマスコットキャラ扱いw 

かわいく作画されてるところも(*´∀`)
ホームルームでもジョニー先生にダメ出しを食らうも、ちょっと運動すれば痩せると余裕のいちごちゃん。先生からシャイニングガールオーディションの告知を受けるも、やる気が出ないと机に突っ伏す。どうしたんだ?! ところがあおいちゃんが無理やり挙手していちごちゃんがエントリーすることに。

 走りこみを始めるも、カラダが重く速攻ダウン。ダンスもすぐに倒れて明日から頑張る、と逃げ口上。食堂で生姜焼きをかっこむいちごちゃんは本当に幸せそうw 明日からね、明日からダイエット♪ その様を見て蘭ちゃんの怒りスイッチが入る。いちごちゃんをフィッティングマシーンに呼び出す。カードをセットするも、マシーンは反応せず。「?!」アイドルの心を失ったいちごちゃんには反応しないのだ(ハイテク?)。太ったせいかマインドがなんでも後回しの逃げに徹している。アイドルとして輝くためにいつだってがんばっていたいちごちゃんじゃなくなっていたのだ。

 そんな現実にうなだれるいちごちゃん。移動のときに美月さんとすれ違うも無視されてさらに消沈(美月さんはスペシャルステージでの共演で頭がいっぱいだった模様)。美月さんがあれだけがんばっていたことを思い出して。気持ちの入れ替え! 猛然と走りだすのだった。

 翌日当然のように筋肉痛w でもあおいちゃんと蘭ちゃんが手伝ってくれて理詰めで効率よいダイエット。あれ? でも気づいてみればやってることっていつもやってるレッスンでした☆

 その甲斐あって一週間後には元どおりに! オーディション当日も控えめごはんでさらに走りこみ! でも空腹MAX。涼川さんも極端ないちごちゃんを心配そうに見やる。

油断したとこに変顔でやられるw
空腹でふらつきながら走っているとなんだかいい匂いが。誘われて行った先には涼川さんが落ち葉を集めて焼き芋焼いてる。「バレたか。口止め料だ。」と焼き芋を差し出す。いちごちゃんは抵抗するも、共犯だから誰にも言うなと強引に焼き芋を渡す(涼川さんそっけないフリしてやさしい!)。

 食べるのをためらっていると、美月さん発見! 焼き芋を差し出す。

 正月休みに食べすぎて太ってしまい、ダイエットをしたことを打ち明けて一緒に焼き芋を食べる。もっと美月さんのようにストイックに自己管理できないと…。そう話すと、キツめのレッスンのあとはごほうびアイスを食べるなどと美月さんのぶっちゃけがあり、ちょっと和んだ様子。その話を聞いて一週間分のごほうびとして焼き芋を幸せそうにほうばるいちごちゃん。その様子を見てつい笑顔になる美月さん。そこで学園長が言った、いちごちゃんの人を引き付ける天性の魅力…の話を思いだしハッとする。

いちごちゃんは食べてるとき本当に幸せそうw
ステージで「Trap of Love」を披露し無事オーディションは合格! いちごちゃん他、あおいちゃん、蘭ちゃん、おとめちゃんも各々オーディションを通過し、4人で勝負のドラマオーディションのエントリー! 


 …ひとりステージ上で考え込む美月さん。「いちごちゃん…ついてこれるかしら?」


★感想

 いちごちゃん油断しすぎて激太りww 太った状態では今までまっすぐがんばっていたいちごちゃんの見る影もなく、ネガティブで残念な子になってたw でもやっぱり復活は美月さんがきっかけ! 美月さんの努力を目の当たりにして、憧れてがんばり続ける! それがアイカツ!の主軸ですから。 リアルのアイドルも激太りが指摘されたりする子もいるけど、アニメらしい振り切り方で楽しかった。そして1話ごとのテーマを消化しつつ美月さんの場所へと進む物語も確実に展開している。

 Trap of Love いい曲ですよね! 少女が成長していく中での子ども以上大人未満な不安定な感情が見事に詩に表現されていて感じ入るものがあります。


★その他データ

 脚本:大知慶一郎 絵コンテ:増田敏彦 演出:のがみかずお 作画監督:野口寛明・高田洋一
 挿入歌:「Trap of Love」(すなお・わか・ふうり)
 アイカツ!格言:甘いモノは別腹!

2015年10月25日日曜日

第12話 WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS

★あらすじ


 クリスマスイブ! スターライト学園では毎年在寮のアイドルたちがみんなでパーティーで盛り上がるのが慣例。TV(ネット?)でも中継されたりするらしい。飾り付けや料理に、いちごちゃんたちも積極参加! スペシャルライブステージが控えているにもかかわらず、パーティーの実行委員を買って出るいちごちゃん! お祭り好きで、なんでもやっていくスタイル!! いちあお、蘭ちゃん、おとめちゃん、4人で共同作業することでチームワークも醸成されるにちがいない! …と、窓に映る男の影のようなものを見つける蘭ちゃん「? なんだぁ?」つぶやくも深くは追求しないw

 まずはディナーづくり! 弁当屋さんの娘、いちごちゃんは普段は考えられない活躍っぷり! みんなからいろいろ質問されたり頼られたりしながらテキパキ料理を作っていく! おとめちゃんは作ると見せかけ片っ端から味見。いちごちゃんも乗っかって蘭ちゃんに怒られるまでヒョイパク合戦! なんやかんやで料理は完成! 

 飾り付けでもいちごちゃん大活躍! 細かい作業から力仕事まで何でもこなす! さらに七面鳥料理の大量追加も! 慌ただしい中、ひとり寂しそうな顔の中山ユナちゃんを発見。声を掛けると、パーティー準備が盛り上がってる中、両親がニューヨークに住んでいて、一緒にいられなくて元気がでないようだ。毎年NYでおおきなクリスマスツリーを見ていた、と聞いたいちごちゃんは、それも用意すると言う。オッケーの大安売り!

ユナちゃんといちごちゃん
それじゃでっかい木を切りに行こうと涼川さんに頼んで斧を借りる。道具を入手したところで声をかけてくる人が…。話を聞くと、TVディレクターの井津藻さん! 窓に写った怪しい影の人だった! スターライトのクリスマスの準備をこっそり撮影していたらしい。ツリーを切りに行くということで、車を出してくれることに! それはいいけど、ツリーにできるおおきな木が生えてるとこって…? ハッとするいちごちゃん。エンジェリーマウンテンにそんな木があった! …ような気がする! かも?? そんな曖昧すぎる記憶を頼りに、エンジェリーマウンテンへ! 

 折り悪く降ってきた雪が勢いを増し、登山には最悪のコンディション。みんな制服なのに吹雪の中を猛然と行軍! 「ホントに(木を)見たのか?」この状況で確認することじゃないよねw? 心配したものの、実にあっさり木が見つかる! さぁ、木を切りましょうか。4人で協力しながら斧を打ち、ノコを振るう!「アイ! カツ! アイ! カツ!」「これってアイカツ!か?」ツッコむ蘭ちゃん。ですよねーw 果たして木は打ち倒された! でも、どうやって運ぶの? そばの崖を具合を眺めるいちごちゃん。木を運んできて、そのまま滑らせる! 当然みんなで木に乗って御柱祭りです! 麓まで滑り落ちたところで植木屋さんがユニックを持ってきてくれて、学園まで運んでくれました! 

 ツリーの用意はできたけど、もうすぐステージ! 飾り付けるまでの時間はない! 途方にくれたところで、寮のみんなが手伝ってくれることに! 情けは人のためならず! みんながんばってたいちごちゃんを見てたからね! 気になってるユナちゃんの様子を聞くと、落ち込んだ様子で部屋に入って行ったらしい。心配するも、ステージへ! 最後までステージの練習はできなかったけど、4人の息はぴったり! のはず!

 フィッティングの前に、学園長から各ブランドのレアカードのプレゼント! これでさらに輝ける!

 ステージ上「このステージを観てくれるみんなが、楽しいクリスマスを過ごせますように」
 前向きなマインドセットで臨む。ユナちゃんを始めとした、みんなへ思いが届くように! 

 思いを込めて「We wish you a Merry Christmas」! 

 ステージの中継を観ていたユナちゃん。寮の外に出ると見事なツリーが! いちごちゃんの思いに感動していると、後ろから聞き覚えのある声が! 「パパ! ママ!」ニューヨークから戻ってきてくれて、最高のクリスマスプレゼントに! 

トナカイ蘭ちゃんかわいい(*´∀`)
みんなは寮のパーティーへ。美月さんも到着して最高のクリスマスの夜が更けていくのでした。


★感想

 振り切ったお話でしたw 前向きにぐんぐん進んでいくいちごちゃんにフォーカスして、蘭ちゃんのツッコみにキレがないと、ここまで振りきれるのだな、とw 確証もないままクリスマスツリーを切りに行ったり、崖から木で滑り降りるとかフツウじゃないし、そんな必要もないw でも友だちのためにまっすぐがんばる、そんないちごちゃんだからこういう展開になったのでしょう。放映はネットでも騒然となり、実況などすごく盛り上がっていました。冷静にならずともツッコみどこ満載で、いい意味でマジキチw! 

 最後、学園長が電話をかけ、いちごちゃんと美月さんを組ませてみようと思っている、と話す相手は…やっぱりミヤさんですよね。ここから本当のアツいアイカツ!が始まっていくのでした。



★その他データ

 脚本:加藤陽一 絵コンテ:矢野雄一郎 演出:小山田桂子 作画監督:末永宏一・白井由美子
 挿入歌:We wish you a merry Christmas(すなお)
 アイカツ!格言「MERRY CHRSTMAS!」 

2015年10月3日土曜日

第11話 おとめは誰かに恋してる

★あらすじ

 前回クリスマスオーディションに落選してしまったおとめちゃんのため特訓を計画するいちごちゃんたち! あおいちゃんも細かくメニューを作ってきたのだが、手渡したはずのおとめちゃんは忽然と消えて、庭の木に登って降りられなくなった仔猫を助けようとしている!(なんというマイペースw)枝の先端の方ににじり寄ると、重さに耐えかねて折れて…?! その時! 群衆から飛び出した掃除のお兄さんがおとめちゃんを受け止め事なきを得る。「やれやれ、仕事増やさないでもらえるかな…。」人の命を救っておいて何でもなさそうに吐き捨てる! なんというイケメン臭ッ!! 立ち去る後ろ姿を見送るおとめちゃんは頬を染めて瞳孔が開いてます…これは??

 おちあお、おとめちゃんとダンスレッスンをしていても、気がつけばおとめちゃんは窓の外の掃除のお兄さんを目で追っている。これは本気ッ?!!

 蘭ちゃんといちあおで相談。蘭ちゃんに恋のことを聞くも、あまり経験なさそう。「男子って単純だし、恋っていってもピンとこない…」それを受けていちごちゃん、「そうだよね、掃除の道具箱に何人入れるか試したり、指で口を広げて学級文庫って言ってみろとか…」「やめとけ!!」ツッコみキレキレの蘭ちゃん! ところが、あおいちゃんは少しだけ恋の淡い感情を感じたことがあるようで…。ステキな恋がしてみたい…。でも冷静な蘭ちゃんからまたツッコみが! 「アイドルは恋愛禁止だ!」 と、いうことは、おとめちゃんがどんなに恋をしても、報われない?
あおいちゃんの淡い恋のお話は、演出も秀逸でちょっとグっときました。

 ところが、毎日いじらしくお兄さんをとおくから眺めるおとめちゃんを見ると、応援せずにはいられない! 名も知らない掃除のお兄さん、まずは名前を調べようと、いちあおは尾行を始めますw

まずはお兄さんの仕事ぶりから。ジョニー先生との会話で、ナオトという名前はわかった! さらに街に出ていくのを尾行! 気づかれてる感じで、見失ってしまった! あおいちゃんとふた手に分かれて捜索! ほどなく、路上ライブをしているビジュアル系のバンドの曲が聞こえて、気が付くと聞き入ってしまういちごちゃん。盛り上がってきたところで、警備員が割って入る。「君たち! ここはライブ禁止だぞ!」突然バンドのボーカルが声を掛けてくる。「おい、星宮! ちょっと手伝え!」?! 驚きつつも楽器を抱えてバンドのメンバーとその場を走り去るいちごちゃん。

河川敷まで逃げてきたところで、もう追ってはきてないのを確認。「助かったぜ星宮。」よくわかってないいちごちゃん。?? 「オレ、涼川直人。掃除の。」言われてバンドマンが掃除のお兄さんだと気づく! 普段無愛想にもくもくと働く姿しか見てないので衝撃!! で、実は一日中つけてたことがバレてて理由を聞かれてしまう。あれこれ取り繕うものの、ウソは一切通じない雰囲気。学園にナオトが好きな子がいて、その子のためだと白状する。しかし、ナオトは学園の女はガキだから興味ないとそっけない。ただ、いちごちゃんに対しては、「友だちのために頑張る奴がいることは認める」となんだかまんざらでもない感じ?? そしてナオトがバンドやってることを口止めされて別れるのでした。(…ってみんなナオトがモアザントゥルーやってることは知らないのかw?)

 寮に帰っておとめちゃんに説明し(どこまで?)、食べて忘れようと提案するいちごちゃん。「猫たんなのに涼川直人だなんて…渋すぎます」あれ? なんか噛み合ってない感じ? 実はおとめちゃん、気になってたのはナオトがしていたネコのシルバーアクセだった! ズコー!(ありがちw?)
 
アイドルは恋愛禁止だっていうけど、やっぱり恋はすごいねー、とまとめに入るあおいちゃん。誰か一人じゃなくて、みんなを好きになればいいんだよ! と答えるいちごちゃん。

翌日、リベンジオーディションで見事一位を取り、4人でのクリスマスのステージを実現させたおとめちゃん! ナオトのことも、いちごちゃんも、あおいちゃんも、蘭ちゃんにも恋をしていると伝える。これがらぶゆ~パワーなのでした♪


★感想

 おとめ担当回であり、ナオト回でもあった今回。前回いちごちゃんに対してアイドルとして歌に思いを乗せろと説教したのはバンドマンとしてのアドバイスでもあったのね、という感じでしょうか。ナオトがバンドマンであるというサプライズは、今後はあんまり展開しないのですが、こういうギャップのある設定って物語を彩るいいスパイスになります。

 おとめちゃんは人はおろかアクセサリーに対してもらぶゆ~という、超博愛主義っぷりを発揮したけど、それが却って天然の強キャラっぷりを補強したかな。

 いちごちゃんが物語を展開させ、あおいちゃんが少し補足して、蘭ちゃんがツッコみを入れるというプロファイリングも固まってきた感じですね。そこにエピソードとサブキャラが絡んでゆき、それがアイカツ!という物語になるのでしょう。


★その他データ

 脚本:大野木寛 絵コンテ:黒川智之 演出:小野田雄亮 作画監督:朴性厚・ふくだのりゆき・熊田明子・やぐちひろこ 
 アイカツ!格言:ラブはパワー 挿入歌:Angel Snow(れみ)・アリスブルーのキス(Ray)