2015年5月6日水曜日

アイカツ!の魅力

■始まりは…
 何度か観返していますが、正直1話、2話くらいを観ても、「アイカツ!ってそんなおもしろいか?」という感想ですw 1話は悪くはないものの、少しインパクトに欠けた小粒なアニメ、という感じがします。実はアイカツ!は、世界観を掴んで、登場人物がある程度出そろい始めた頃に魅力を放ちます(具体的には9話…いや、17話まで観ると確信すると思いますw)。

■尊いって?
 アイカツ!についてネットで情報収集していると、よく目にするのが「尊い」という表現です。すっかり手垢がついてしまって個人的にはあまり使いたくないのですが、果たしてアイカツ!の何が尊いのでしょう? 

■世界観
 アイカツ!は芸能界でトップアイドルを目指す少女の成長譚です。ただ、トップになる道程は楽ではありません。オーディションを受けるので常に明確な形で勝ち負けがつきます。そのため、歌やダンスレッスン、そして基本のランニング等をこなしますが、結果必ず報われるわけでもありません。たくさんの仲間でもあるライバルと競い続けて、さらに上には神崎美月という最強のアイドルがいる。そんな殺伐とした勝負の世界にいながら、決して否定的にならずにいつも笑顔で前に進み続ける。アイカツ!には一人も悪役がいません。騙したり裏切ったりすることなしに、正面から「負けないよ!」と言い合い、持っている実力で全力で戦い、勝てば互いに喜び合い、負ければ受け入れてさらに努力を重ねる。他の作品には見られない、この潔い世界観が、非常に心地よいのです。この世界でがんばる少女たちに共感し、応援し、気づけば癒やされている。そんなアニメなのです。 

■アイカツ!のキモ
 オーディションはステージでライブを披露します。芸能界のお話で、一見華やかなのですが、その実はバトルアニメなのです。常に戦いの渦中にいながら笑顔で成長してゆく少女たち。それを一言で表現する言葉は、やはり「尊い」がふさわしいのではないでしょうか?w アイカツ!とは、芸能活動から、レッスン、オーディション全てを含めた彼女たちの生活そのものを指す言葉だと思います。しかし、ぼくの中で真っ先に思いつくのは、ジャージを着て小気味良く「アイ、カツ! アイ、カツ!」と掛け声をかけながらランニングしている姿です。このスポ根に振れた泥臭さもアイカツ!の魅力だと思います。

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